C#, .NET、Entity Framework で SQLite を使用する際のよくある問題
Entity Framework 6 と SQLite を組み合わせる場合、いくつかの一般的な問題が発生することがあります。以下に、よくある問題とその解決策をいくつか紹介します。
外部キー制約のエラー
SQLite は、デフォルトで外部キー制約をサポートしていません。 Entity Framework で外部キー制約を使用하려면 SQLite データベースファイルに対して PRAGMA foreign_keys = ON;
ステートメントを実行する必要があります。
解決策:
- データベース接続を開く前に
PRAGMA foreign_keys = ON;
ステートメントを実行します。 - Entity Framework の接続文字列に
foreign_keys=on
パラメータを追加します。
例:
using (var connection = new System.Data.SQLite.SQLiteConnection("Data Source=mydatabase.db;foreign_keys=on"))
{
connection.Open();
// ...
}
遅延読み込みのクエリに関する問題
Entity Framework は、遅延読み込みを使用して、関連データが必要になったときにのみデータベースからロードします。
しかし、SQLite は JOIN
クエリのパフォーマンスが遅い場合があるため、遅延読み込みのクエリが遅くなることがあります。
- 関連データを手動でロードします。
Include
キーワードを使用して、遅延読み込みのクエリで関連データを含めます。AsNoTracking
メソッドを使用して、追跡を無効にします。
同時実行性の問題
SQLite は、マルチスレッド環境での同時実行アクセスをサポートしていません。
そのため、Entity Framework で SQLite を使用する場合、同時実行性の問題が発生する可能性があります。
- 接続ごとに 1 つの DbContext インスタンスを使用します。
ObjectContext
クラスのSyncContext
プロパティを使用して同期化します。 *サードパーティ製のライブラリを使用して同時実行性を管理します。
上記以外にも、Entity Framework 6 と SQLite を組み合わせる場合に発生する可能性のある問題がいくつかあります。
これらの問題の多くは、最新のバージョンの Entity Framework と SQLite を使用することで解決できます。
まず、SQLite データベースを作成する必要があります。
これを行うには、次のコマンドを SQLite コマンドライン ツールから実行します。
sqlite mydatabase.db
次に、次のコードを使用して、データベースに Products
テーブルを作成します。
using (var connection = new System.Data.SQLite.SQLiteConnection("Data Source=mydatabase.db"))
{
connection.Open();
var command = new System.Data.SQLite.SQLiteCommand(connection);
command.CommandText = @"
CREATE TABLE Products (
ProductId INTEGER PRIMARY KEY AUTOINCREMENT,
Name TEXT NOT NULL,
Price REAL NOT NULL
);
";
command.ExecuteNonQuery();
}
エンティティの作成
次に、Product
エンティティクラスを作成する必要があります。
public class Product
{
public int ProductId { get; set; }
public string Name { get; set; }
public decimal Price { get; set; }
}
DbContext の作成
次に、Products
テーブルにアクセスするための DbContext クラスを作成する必要があります。
public class MyDbContext : DbContext
{
public DbSet<Product> Products { get; set; }
protected override void OnConfiguring(DbContextOptionsBuilder optionsBuilder)
{
optionsBuilder.UseSqlite("Data Source=mydatabase.db");
}
}
データベースへのアクセス
最後に、次のコードを使用して、データベースにアクセスして操作できます。
using (var context = new MyDbContext())
{
// データベースからすべての製品を取得する
var products = context.Products.ToList();
// 新しい製品を追加する
var product = new Product()
{
Name = "Product 1",
Price = 10.00m
};
context.Products.Add(product);
context.SaveChanges();
// 特定の製品を取得する
var productById = context.Products.Find(1);
// 製品を更新する
productById.Price = 12.00m;
context.SaveChanges();
// 製品を削除する
context.Products.Remove(productById);
context.SaveChanges();
}
Entity Framework Core と SQLite を使用する代替方法
Entity Framework Core 6 以外にも、C#, .NET, Entity Framework で SQLite を使用する方法はいくつかあります。 以下に、いくつかの人気のある代替方法を紹介します。
Dapper
Dapper は、軽量で高性能な .NET 用のオブジェクト関係マッパー (ORM) です。
Dapper は、Entity Framework よりもシンプルで軽量な代替手段として人気があります。 また、Entity Framework よりも高速であることがよくあります。
Simple.Data
Simple.Data は、もう 1 つの軽量な .NET 用 ORM です。
Simple.Data は、使いやすさと柔軟性を重視した設計になっています。
PetaPoco
PetaPoco は、シンプルな API を備えた軽量な .NET 用 ORM です。
PetaPoco は、小さいプロジェクトや、シンプルなデータアクセス要件を持つプロジェクトに適しています。
TinyORM
TinyORM は、非常に軽量でシンプルな .NET 用 ORM です。
TinyORM は、基本的なデータアクセス操作が必要な小さなプロジェクトに適しています。
比較
ORM | 長所 | 短所 |
---|---|---|
Entity Framework Core | 機能が豊富で、複雑なクエリをサポート | 複雑で習得が難しい |
Dapper | 軽量で高速、シンプル | 機能が Entity Framework Core ほど豊富ではない |
Simple.Data | 使いやすく柔軟性が高い | Entity Framework Core ほど強力ではない |
PetaPoco | シンプルな API | 機能が TinyORM ほど豊富ではない |
TinyORM | 非常に軽量でシンプル | 機能が最も少ない |
最適な ORM の選択
使用するのに最適な ORM は、プロジェクトの要件によって異なります。
機能が豊富で複雑なクエリをサポートする ORM が必要な場合は、Entity Framework Core が良い選択です。
軽量で高速な ORM が必要な場合は、Dapper または PetaPoco が良い選択です。
使いやすく柔軟性が高い ORM が必要な場合は、Simple.Data が良い選択です。
基本的なデータアクセス操作のみが必要な場合は、TinyORM が良い選択です。
上記の ORM 以外にも、C#, .NET, Entity Framework で SQLite を使用できる方法はいくつかあります。
ORM を選択する際には、以下の要素を考慮する必要があります。
- 機能
- パフォーマンス
- 使いやすさ
- 柔軟性
- コミュニティ サポート
c# .net entity-framework