macOS でのデフォルト Java (JDK) バージョンの設定または変更
macOS では、デフォルトでインストールされている最も新しい Java バージョンが使用されます。しかし、プロジェクトや環境によっては、特定のバージョンの Java を使用する必要がある場合があります。この文書では、デフォルトの Java バージョンを変更する方法について説明します。
方法 1: シェル環境変数 JAVA_HOME
を設定
- ターミナルを開きます。
- 環境変数
JAVA_HOME
を設定します。export JAVA_HOME=/Library/Java/JavaVirtualMachines/jdk-17.0.2.jdk/Contents/Home
jdk-17.0.2.jdk
は、変更したい Java バージョンのフォルダ名に置き換えてください。
- 設定を永続化します。
方法 2: JAVA_VERSION
環境変数を使用
- 環境変数
JAVA_VERSION
を設定します。export JAVA_VERSION=17
17
は、使用する Java バージョンのメジャーバージョン番号に置き換えてください。
方法 3: 別の Java バージョンへのシンボリックリンクを作成
- シンボリックリンクを作成します。
sudo ln -s /Library/Java/JavaVirtualMachines/jdk-11.0.11.jdk/Contents/Home /usr/bin/java
sudo
コマンドを使用する場合は、パスワードの入力が求められます。
注意点
- 上記の方法で設定を変更した場合、ターミナルを再起動するか、シェルスクリプトを読み込み直す必要があります。
- 一度に複数の Java バージョンが必要な場合は、Java バージョン管理ツールを使用することを検討してください。
- シンボリックリンクの作成は、システムに影響を与える可能性があるため、慎重に行う必要があります。
追加情報
- macOS には、デフォルトで OpenJDK がインストールされている場合があります。
- Java バージョンを確認するには、ターミナルで
java -version
コマンドを実行します。 - Java のインストールとアンインストールは、Oracle のウェブサイトからダウンロードしたインストーラを使用します。
注意: この情報は一般的な手順であり、特定の環境や状況によっては異なる場合があります。
- 日本語での表現や用語に慣れるために、原文と照らし合わせながら調整を行いました。
- この文書は情報提供のみを目的としており、使用による損害等については責任を負いかねます。
誤解のないように
プログラミングコード自体で Java のデフォルトバージョンを変更することはできません。
Java のデフォルトバージョンは、オペレーティングシステム (macOS) のレベルで設定されるものであり、プログラミングコードからは直接操作できません。
プログラム内で使用する Java バージョンを指定する方法
もし、プログラム内で使用する Java バージョンを指定したい場合は、ビルドツールや実行環境の設定で行う必要があります。
例:Maven プロジェクトの場合
Maven プロジェクトでは、pom.xml
ファイル内の <java.version>
プロパティを使用して、プロジェクトで使用する Java バージョンを指定できます。
<project xmlns="http://maven.apache.org/POM/4.0.0" xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
xsi:schemaLocation="http://maven.apache.org/POM/4.0.0 http://maven.apache.o rg/maven-v4_0_0.xsd">
<modelVersion>4.0.0</modelVersion>
<groupId>com.example</groupId>
<artifactId> my-project</artifactId>
<version>1.0-SNAPSHOT</version>
<properties>
<maven.compiler.source>17</maven.compiler.source>
<maven.compiler.target>17</maven.compiler.targe t>
<java.version>17</java.version>
</pro perties>
</project>
この例では、プロジェクトのソースコードとコンパイルターゲットを Java 17 に設定しています。
Gradle プロジェクトでは、build.gradle
ファイル内の java
プラグインを使用して、Java バージョンを指定できます。
plugins {
id 'java'
}
java {
toolChain {
languageVersion = JavaLanguageVersion.of(17)
}
}
この例では、プロジェクトの Java ツールチェーンを Java 17 に設定しています。
他のビルドツールや実行環境でも同様の設定方法があります。一般的には、プロジェクトの設定ファイルやコマンドラインオプションを使用して、使用する Java バージョンを指定します。
プログラミングコード自体で Java のデフォルトバージョンを変更することはできませんが、プロジェクトレベルで使用する Java バージョンを指定することは可能です。そのためには、適切なビルドツールや実行環境の設定を利用してください。
注意:
- 上記の例は一般的なものであり、具体的なプロジェクトや環境によっては異なる場合があります。
- プロジェクトで使用する Java バージョンは、プロジェクトの要件や依存ライブラリとの互換性を考慮して決定する必要があります。
macOS での Java バージョン管理の代替方法
プログラミングコード自体で Java のデフォルトバージョンを変更することはできません。 前述の通り、これはシステムレベルの設定であり、コードからは直接操作できないためです。
しかし、プロジェクトや開発環境に応じて、以下のような方法で Java バージョンを管理することができます。
Java バージョン管理ツール
- 複数の Java バージョンを同時に管理する必要がある場合に特に便利です。
- 代表的なツール:
- SDKMAN! (Software Development Kit Manager): シェルスクリプトベースのツールで、複数の JDK をインストール・管理できます。
- jenv: シェルスクリプトベースのツールで、複数の Java バージョンを簡単に切り替えることができます。
- AdoptOpenJDK: OpenJDK のバイナリを提供するだけでなく、インストールと管理機能も備えています。
仮想環境
- プロジェクトごとに独立した Java 環境を構築する場合に有効です。
- 代表的なツール:
- Docker: コンテナ化技術を利用して、独立した環境を作成できます。
- VirtualBox: 仮想マシン上で異なる OSや Java バージョンを動作させることができます。
ビルドツールや IDE の設定
- プロジェクト固有の Java バージョンを指定する場合に使用します。
- 代表的なツール:
- Maven:
pom.xml
ファイルで<maven.compiler.source>
と<maven.compiler.target>
プロパティを使用します。 - Gradle:
build.gradle
ファイルでjava
プラグインを使用します。 - IntelliJ IDEA: プロジェクト設定で JDK を指定できます。
- Eclipse: ワークスペースやプロジェクトごとに JDK を設定できます。
- Maven:
シェルスクリプトによる環境変数の設定
- 特定のスクリプトやコマンドの実行時に Java バージョンを変更する場合に使用します。
- シェルスクリプト内で
export JAVA_HOME
コマンドを使って一時的に環境変数を設定します。
プロジェクトディレクトリ内の Java インストール
- プロジェクトに固有の Java インストールが必要な場合に使用します。
- プロジェクトディレクトリ内に Java をインストールし、そのパスをビルドツールや IDE に設定します。
- これらの方法は、システム全体のデフォルト Java バージョンを変更するのではなく、プロジェクトや環境に合わせた Java バージョンの管理を行うためのものです。
- 最適な方法は、プロジェクトの要件や開発者の好みによって異なります。
これらの方法を組み合わせることで、複雑な Java 環境を効率的に管理することができます。
例:
- 大規模なプロジェクトで複数の Java バージョンが必要な場合は、SDKMAN! や jenv を使用して管理し、プロジェクト固有の設定は Maven や Gradle で行います。
- 開発環境と本番環境で異なる Java バージョンを使用する場合は、Docker や VirtualBox で環境を分離します。
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