C# SSL/TLS エラー 解決方法
原因 1: TLS プロトコルのバージョン不一致
- 問題: サーバーが最新バージョンの TLS プロトコル (TLS 1.2 など) を要求しているのに対し、クライアント (Windows 8 マシン) が古いバージョンのプロトコル (TLS 1.0 など) しかサポートしていない場合に発生します。
原因 2: 暗号スイートの不一致
- 問題: クライアントがサポートしている暗号スイートと、サーバーが許可している暗号スイートが一致していない場合に発生します。暗号スイートとは、暗号化復号化の方法の組み合わせです。
原因 3: ファイアウォール、プロキシ、DNS の問題
- 問題: ファイアウォールやプロキシの設定が正しくなく、安全な接続が確立できない場合や、DNS の解決に問題があり、正しいサーバーに接続できない場合に発生します。
解決方法
Windows 8 の TLS バージョンを確認・更新する
- Windows Update を実行し、最新の更新を適用します。
- レジストリを操作することで TLS のバージョンを有効にする方法もありますが、推奨されません (セキュリティ上のリスクが高まる可能性があります)。
C# コードで TLS バージョンを指定する
サーバー管理者に問い合わせる
- Microsoft Learn: 「要求が中止されました: SSL/TLS セキュア チャネルを作成できませんでした。」 (日本語) [invalid URL removed]
C# で "The request was aborted: Could not create SSL/TLS secure channel" エラーを解決するコード例
TLS プロトコルのバージョンを指定する
using System.Net;
using System.Net.Security;
// ...
ServicePointManager.SecurityProtocol = SecurityProtocolType.Tls12 | SecurityProtocolType.Tls11 | SecurityProtocolType .Tls;
// 接続するコード
このコードでは、SecurityProtocolManager.SecurityProtocol
プロパティを使用して、TLS 1.2、TLS 1.1、TLS 1.0 のプロトコルを指定します。これにより、サーバーがサポートするプロトコルとクライアントがサポートするプロトコルが一致する可能性が高くなります。
暗号スイートを指定する
using System.Net;
using System.Security.Cryptography.X509Certificates;
// ...
ServicePointManager.CertificatePolicy = new CertificatePolicy();
ServicePointManager.CertificatePolicy.RevocationMode = X509RevocationMode.NoCheck;
// 接続するコード
このコードでは、ServicePointManager.CertificatePolicy
プロパティを使用して、証明書検証のモードを X509RevocationMode.NoCheck
に設定します。これにより、証明書の失効チェックをスキップすることができます。ただし、セキュリティ上のリスクがあるため、慎重に使用してください。
カスタム証明書検証を実装する
using System.Net;
using System.Security.Cryptography.X509Certificates;
// ...
ServicePointManager.ServerCertificateValidationCallback = delegate (obj ect sender, X509Certificate certificate, X509Chain chain, SslPolicyErrors s slPolicyErrors) {
// 独自の証明書検証ロジックを実装する
// 例: 証明書が信頼できるルートCAによって発行されているかチェックする
if (sslPolicyErrors == SslPolicyErrors.None) {
return true;
} else {
// エラーが発生した場合、接続を拒否する
return false;
}
};
// 接続するコード
このコードでは、ServicePointManager.ServerCertificateValidationCallback
イベントハンドラーを使用して、カスタムの証明書検証ロジックを実装します。これにより、サーバー証明書の検証をより柔軟に行うことができます。
HTTP クライアントライブラリを使用する
- RestSharp や HttpClient などのHTTPクライアントライブラリを使用すると、証明書検証やTLSプロトコルの設定を自動的に処理してくれることがあります。
- これらのライブラリは、多くの場合、デフォルトでTLS 1.2をサポートしています。
TLS 1.2を強制的に有効にする
- レジストリを編集して、TLS 1.2を強制的に有効にすることができます。ただし、セキュリティ上のリスクがあるため、慎重に使用してください。
- Windows 10以降では、デフォルトでTLS 1.2が有効になっていますが、古いバージョンのWindowsでは、手動で有効にする必要があります。
サーバー側の設定を確認する
- サーバー側の設定が正しいことを確認してください。サーバーがTLS 1.2をサポートしているかどうか、証明書が有効かどうかを確認してください。
ファイアウォールやプロキシの設定を確認する
- ファイアウォールやプロキシがTLS接続をブロックしている可能性があります。これらの設定を確認してください。
証明書エラーを無視する(推奨しない)
- 最後の手段として、証明書エラーを無視することができます。ただし、セキュリティ上のリスクがあるため、推奨しません。
コード例(RestSharpを使用する場合)
using RestSharp;
// ...
var client = new RestClient("https://your-api-endpoint");
var request = new RestRequest("/your-endpoint", Method.Get);
var response = client.Execute(request);
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