Javaにおける左詰めゼロパディングのコード例

2024-08-30

Javaにおける左詰めゼロパディングについて

問題: 整数に左側にゼロを埋め込んで、指定された桁数に揃えたい。

解決方法: Javaでは、String.format()メソッドを使用して、フォーマット指定子を利用することで、整数を左詰めゼロパディングすることができます。

フォーマット指定子:

  • %0Xd: Xは桁数、dは整数値を表します。
    • 0はゼロパディングを指定します。
    • Xは桁数を指定します。

例:

int number = 123;

// 5桁に左詰めゼロパディング
String paddedNumber = String.format("%05d", number);

System.out.println(paddedNumber); // 出力: 00123

解説:

  1. String.format("%05d", number):
    • %05d: 5桁に左詰めゼロパディングするフォーマット指定子を指定します。
    • number: パディングする整数値を指定します。
  2. System.out.println(paddedNumber):
    • パディングされた文字列を出力します。
  • 桁数よりも整数値が大きい場合は、そのままの値が出力されます。
  • 負の整数値の場合、マイナス記号が先頭に付きます。
  • DecimalFormatクラスを使用することもできます。
  • StringBuilderクラスを使用して、手動でゼロを挿入することもできますが、String.format()を使う方が簡潔です。



String.format()メソッドを使用した例:

int number = 123;

// 5桁に左詰めゼロパディング
String paddedNumber = String.format("%05d", number);

System.out.println(paddedNumber); // 出力: 00123

DecimalFormatクラスを使用した例:

import java.text.DecimalFormat;

int number = 123;

// 5桁に左詰めゼロパディング
DecimalFormat df = new DecimalFormat("00000");
String paddedNumber = df.format(number);

System.out.println(paddedNumber); // 出力: 00123

StringBuilderクラスを使用した例:

int number = 123;
int desiredLength = 5;

StringBuilder sb = new StringBuilder(desiredLength);
for (int i = 0; i < desiredLength - String.valueOf(number).length(); i++) {
    sb.append('0');
}
sb.append(number);

String paddedNumber = sb.toString();
System.out.println(paddedNumber); // 出力: 00123

これらのコードは、すべて同じ結果を出力します。それぞれの特徴は以下のとおりです。

  • String.format()メソッド: シンプルで使いやすい。
  • DecimalFormatクラス: さまざまな数値フォーマットを指定できる。
  • StringBuilderクラス: 手動でゼロを挿入する必要があるが、柔軟性が高い。



StringUtilsクラス (Apache Commons Lang)

Apache Commons Langライブラリを使用すると、StringUtilsクラスのleftPad()メソッドを使って、文字列を左側に特定の文字でパディングできます。

import org.apache.commons.lang3.StringUtils;

int number = 123;
String paddedNumber = StringUtils.leftPad(String.valueOf(number), 5, '0');

System.out.println(paddedNumber); // 出力: 00123

String.format()メソッドのフォーマット指定子を使って、異なる文字でパディングすることもできます。

int number = 123;
String paddedNumber = String.format("%05X", number);

System.out.println(paddedNumber); // 出力: 0007B

この例では、16進数でパディングが行われます。

手動パディング

最も基本的な方法ですが、手動でゼロを挿入することもできます。

int number = 123;
int desiredLength = 5;

String paddedNumber = "0".repeat(desiredLength - String.valueOf(number).length()) + number;

System.out.println(paddedNumber); // 出力: 00123

選択の基準:

  • シンプルさ: String.format()メソッドが最もシンプルです。
  • 機能性: StringUtilsクラスは、さまざまなパディングオプションを提供します。
  • パフォーマンス: 通常、String.format()メソッドやStringUtilsクラスの方がパフォーマンスが優れています。
  • ライブラリ依存: StringUtilsクラスを使用するには、Apache Commons Langライブラリを依存関係に追加する必要があります。

java formatting zero-pad



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