YAMLにおける複数行文字列の分割:コード例と解説
YAMLにおける複数行文字列の分割方法
YAMLでは、文字列を複数行に分割する際に、以下のような方法が使用されます。
インデントによる分割:
- 文字列をインデントして、次の行に継続することを示します。
- 最初の行の末尾にスペースまたはタブを追加します。
- 次の行をインデントして、最初の行と同じレベルにします。
- 以下の例のように、インデントを繰り返して、複数行に分割できます。
long_string: >
This is a long string that
spans multiple lines.
フォールドスタイル:
- 文字列の末尾に
>
を追加して、フォールドスタイルを使用します。 - フォールドスタイルでは、空白文字が自動的に削除され、行末に改行が追加されます。
- 以下の例のように、フォールドスタイルを使用して、文字列を複数行に分割できます。
folded_string: >
This is a folded string.
It will automatically remove
trailing whitespace and add
newlines at the end of lines.
リテラルスタイル:
literal_string: |
This is a literal string.
It will preserve all whitespace,
including trailing whitespace and
newlines.
注意:
- インデント、フォールドスタイル、リテラルスタイルのいずれを使用する場合でも、最初の行の末尾にスペースまたはタブを追加する必要があります。
- インデントは、最初の行のインデントと同じレベルにする必要があります。
- フォールドスタイルとリテラルスタイルでは、最初の行のインデントは無視されます。
YAMLにおける複数行文字列の分割:コード例と解説
YAMLで文字列を複数行に分割する方法は、主に以下の3つがあります。それぞれの特徴と具体的なコード例を見ていきましょう。
- 特徴:
- 最もシンプルで一般的な方法。
- コード例:
long_text: >
これは、
複数行にわたる
長い文字列です。
- 特徴:
- 空白文字を自動的に削除し、行末に改行を追加します。
- 文字列の整形に便利です。
folded_text: >
これはフォールドスタイルです。
空白文字は自動的に削除され、
行末に改行が追加されます。
- 特徴:
- 空白文字をそのまま保持します。
- YAMLファイル内にテキストファイルの内容をそのまま埋め込む場合などに使用します。
literal_text: |
これはリテラルスタイルです。
空白文字はすべて保持されます。
例えば、
インデントも
そのまま残ります。
各スタイルの比較
YAMLの複数行文字列分割:代替方法と詳細解説
YAMLで文字列を複数行に分割する方法は、これまで紹介したインデント、フォールドスタイル、リテラルスタイル以外にも、より高度なテクニックや、特定の状況に適した方法が存在します。
複数行の文字列をリストとして表現する
- 特徴:
- 各行をリストの要素として表現することで、より構造的なデータとして扱うことができます。
- YAMLのリストは、ハイフン
-
で要素を区切ります。
multi_line_text:
- 行1
- 行2
- 行3
- メリット:
- YAMLのリストの機能を活用できる。
- 各行を個別に処理したい場合に便利。
- デメリット:
環境変数やファイルの内容を直接埋め込む
- 特徴:
- YAMLファイル内で環境変数や外部ファイルの内容を参照できます。
- 長い文字列を別ファイルに保存しておき、YAMLから読み込むことで、メインのYAMLファイルを見やすくすることができます。
long_text: >
%(ENV:LONG_TEXT)s
- メリット:
- YAMLファイルのサイズを小さく保つことができる。
- 環境変数やファイルの内容を動的に変更できる。
- デメリット:
- 環境変数やファイルの管理が必要になる。
- YAMLファイルの可読性がやや低下する場合がある。
YAMLの拡張機能を利用する
特徴:
- YAMLには、標準機能以外にも様々な拡張機能が存在します。
- 拡張機能によっては、より柔軟な文字列の分割方法を提供している場合があります。
例:
- JSON5: JSONのスーパーセットであり、YAMLと似た構文を持ちます。JSON5では、シングルクォートやコメントなどが使用できます。
- Custom tags: YAMLのタグを定義することで、独自のデータ型や構造を表現できます。
メリット:
- YAMLの表現力を拡張できる。
- 特定のユースケースに最適な方法を選択できる。
- 拡張機能の学習コストがかかる。
- 互換性が低い可能性がある。
どの方法を選ぶべきか
最適な方法は、以下の要素を考慮して決定します。
- 文字列の長さ: 短い文字列であれば、インデントやフォールドスタイルで十分です。長い文字列の場合は、リストや外部ファイルへの参照が適している場合があります。
- 文字列の構造: 構造化されたデータであれば、リストとして表現する方が適切です。
- 可読性: コードの可読性を重視する場合は、インデントやフォールドスタイルがおすすめです。
- 柔軟性: 動的に変更する必要がある場合は、環境変数やファイルを参照する方法が有効です。
YAMLの複数行文字列の分割方法は、様々な選択肢があります。それぞれのメリット・デメリットを理解し、プロジェクトの要件に合わせて適切な方法を選択することが重要です。
- YAMLの仕様は、実装によって異なる場合があります。
- 上記の例は一般的なYAMLの書き方ですが、使用するYAMLパーサーやツールによっては、異なる解釈になる可能性があります。
より詳しい情報を得るために、以下のキーワードで検索してみてください:
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