Gitから削除済みファイルを削除する方法
Gitでは、ローカルディスクからファイルを削除しても、Gitの履歴にはまだ残っています。これにより、誤ってファイルを削除してしまった場合に復元することが可能になります。しかし、不要なファイルを履歴に残しておくことで、リポジトリのサイズが大きくなる可能性があります。
具体的な手順
削除済みファイルを確認:
git status
これにより、削除されたファイルが一覧表示されます。
ファイルを削除:
git rm --cached <ファイル名>
これにより、Gitの履歴からファイルを削除しますが、ローカルディスクにはファイルが残ります。
変更をコミット:
git commit -m "Remove deleted files"
これにより、ファイルを削除した変更をコミットします。
重要なポイント
- --cachedフラグ: このフラグは、Gitの履歴からファイルを削除するだけで、ローカルディスクのファイルは削除しません。
- コミット: 削除したファイルをコミットすることで、他のチームメンバーや将来の自分にも変更を反映させます。
例: もし、"old_file.txt"というファイルを削除したい場合は、以下のコマンドを実行します。
git rm --cached old_file.txt
git commit -m "Remove old_file.txt"
複数のファイルを削除する例
git rm --cached old_file1.txt old_file2.txt old_file3.txt
git commit -m "Remove old files"
この例では、"old_file1.txt"、"old_file2.txt"、"old_file3.txt"という複数のファイルをGitの履歴から削除します。
パターンマッチングを使用して複数のファイルを削除する例
git rm --cached old_files/*.txt
git commit -m "Remove old files"
この例では、"old_files"ディレクトリ内のすべての".txt"ファイルを削除します。
すべての削除済みファイルを削除する例
git clean -f
git commit -m "Remove all deleted files"
この例では、ローカルディスクから削除されたすべてのファイルをGitの履歴から削除します。ただし、注意が必要です。このコマンドは、ローカルディスクから削除されたすべてのファイルを削除するため、誤って削除されたファイルも削除される可能性があります。
削除済みファイルをリストアップして確認する例
git status
GitのGUIクライアントを使用する
GitのGUIクライアント(例えば、GitHub Desktop、GitKraken)を使用すると、視覚的にファイルを削除することができます。通常、削除したいファイルを右クリックして、削除のオプションを選択するだけです。
Gitのサブコマンドを使用する
Gitには、ファイルを削除するための他のサブコマンドもあります。
- git filter-branch: これは、リポジトリの履歴を書き換える強力なコマンドです。特定のファイルを削除したり、コミットメッセージを変更したりすることができます。ただし、慎重に使用してください。
- git reset --hard: これは、現在のブランチを指定されたコミットにリセットします。これにより、そのコミット以降のすべての変更が失われます。
git git-commit git-add