Joomla の読み込み速度を Nginx と PHP-FPM で 10 秒以上短縮する方法
Joomla の読み込み速度を Nginx と PHP-FPM で 10 秒以上短縮する
このガイドでは、Nginx と PHP-FPM を使用して Joomla の読み込み速度を短縮する方法を説明します。
Nginx の設定
Nginx は、Web サーバーとして Joomla をホストするために使用される一般的なソフトウェアです。Nginx の設定ファイル (/etc/nginx/nginx.conf) を編集して、Joomla のパフォーマンスを向上させることができます。
- 静的ファイルのキャッシュ: 静的ファイル (画像、CSS、JavaScript など) は、ブラウザにキャッシュすることで、読み込み時間を短縮できます。Nginx の設定ファイルで、次の行を追加して静的ファイルのキャッシュを有効にします。
location ~ \.(jpg|jpeg|gif|png|css|js)$ {
expires 30d;
add_header Cache-Control public;
}
- gzip 圧縮: gzip 圧縮を使用して、Web ページのサイズを縮小できます。Nginx の設定ファイルで、次の行を追加して gzip 圧縮を有効にします。
gzip on;
gzip_types text/html text/css text/javascript application/x-javascript application/xml+rdf application/x-httpd-php;
PHP-FPM の設定
PHP-FPM は、PHP スクリプトを実行するために使用されるソフトウェアです。PHP-FPM の設定ファイル (/etc/php-fpm/php-fpm.conf) を編集して、Joomla のパフォーマンスを向上させることができます。
- PM プロセス数: PM プロセスは、PHP スクリプトを実行するワーカープロセスです。PM プロセスの数を増やすことで、Joomla が同時に処理できるリクエスト数を増やすことができます。PHP-FPM の設定ファイルで、次の行を追加して PM プロセスの数を増やします。
pm.start_servers = 8
pm.max_children = 16
- Max_request_time: Max_request_time は、PHP スクリプトが実行できる最大時間を設定します。この値を大きくすると、Joomla が複雑なリクエストを処理するのにかかる時間を増やすことができます。PHP-FPM の設定ファイルで、次の行を追加して Max_request_time を増やします。
pm.max_request_time = 60
Joomla の設定
Joomla の管理画面から、Joomla の設定を変更してパフォーマンスを向上させることができます。
- キャッシュ: Joomla は、静的コンテンツとデータベースクエリをキャッシュして、読み込み時間を短縮できます。Joomla の管理画面で、システム > キャッシュ に移動し、キャッシュ設定を有効にします。
- 最適化: Joomla は、データベースとファイルシステムを最適化して、パフォーマンスを向上させることができます。Joomla の管理画面で、システム > 最適化 に移動し、最適化プロセスを実行します。
- データベースの最適化: MySQL データベースを最適化することで、Joomla のパフォーマンスを向上させることができます。MySQL コマンドラインツールを使用して、データベースを最適化できます。
- CDN (Content Delivery Network) の使用: CDN は、静的コンテンツをユーザーに近いサーバーから配信することで、読み込み時間を短縮できます。CloudFlare や Amazon S3 などの CDN サービスを使用できます。
server {
listen 80;
server_name example.com;
root /var/www/joomla;
index index.php index.html index.htm;
location / {
try_files $uri $uri/ /index.php?$args;
}
location ~ \.(jpg|jpeg|gif|png|css|js)$ {
expires 30d;
add_header Cache-Control public;
}
location ~ \.php$ {
fastcgi_pass 127.0.0.1:9000;
fastcgi_index index.php;
fastcgi_param SCRIPT_FILENAME $document_root$fastcgi_script_name;
include fastcgi_params;
}
gzip on;
gzip_types text/html text/css text/javascript application/x-javascript application/xml+rdf application/x-httpd-php;
}
PHP-FPM 設定ファイル (/etc/php-fpm/php-fpm.conf)
[global]
pm.start_servers = 8
pm.max_children = 16
pm.max_requests = 500
[www]
listen = 127.0.0.1:9000
server_name = www
user = nginx
group = nginx
Joomla 設定
- Joomla の管理画面にログインします。
- システム > キャッシュ に移動します。
- キャッシュ設定を有効にします。
- 最適化プロセスを実行します。
- データベースを最適化するには、MySQL コマンドラインツールを使用します。
- CDN を使用するには、CloudFlare や Amazon S3 などの CDN サービスにサインアップします。
注:
- これらのコードは例であり、ご自身の環境に合わせて変更する必要がある場合があります。
- コードを変更する前に、必ずバックアップを取ってください。
Joomla には、さまざまなテーマとテンプレートが用意されています。軽量で高速なテーマとテンプレートを選択すると、Joomla の読み込み速度を向上させることができます。
不要な拡張機能を無効にする
Joomla には、さまざまな拡張機能が用意されています。使用していない拡張機能は無効にして、Joomla のパフォーマンスを向上させることができます。
画像を圧縮する
画像ファイルは、Web ページのサイズが大きくなる可能性があります。画像を圧縮して、ファイルサイズを小さくすることができます。
コードを最適化する
Joomla のコードを最適化することで、パフォーマンスを向上させることができます。コードを圧縮したり、不要なスペースを削除したりすることができます。
データベースをクリーンアップする
データベースが不要なデータでいっぱいになっていると、Joomla のパフォーマンスが低下する可能性があります。データベースをクリーンアップして、不要なデータを削除することができます。
最新の Joomla バージョンを使用する
Joomla の最新バージョンには、パフォーマンスの向上を含む多くの機能強化が組み込まれています。Joomla を常に最新バージョンに更新してください。
ホスティング プロバイダーをアップグレードする
ホスティング プロバイダーが十分なリソースを提供していない場合、Joomla のパフォーマンスが低下する可能性があります。より多くのリソースを提供するホスティング プロバイダーにアップグレードすることを検討してください。
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