ステップバイステップ:AWS DMS で EC2 クラシックのデータベースを RDS に移行する方法
2024-07-27
AWS DMS の問題:ソース エンドポイントが EC2 クラシックにある場合
AWS DMS(Database Migration Service)は、オンプレミスやクラウド上のデータベースを AWS に移行するためのサービスです。しかし、ソース エンドポイントが EC2 クラシックにある場合、いくつかの問題が発生する可能性があります。
問題点
- ネットワーク接続: EC2 クラシックは、VPC とは異なるネットワークに存在するため、DMS レプリケーション インスタンスからの接続が制限されます。
- セキュリティ: EC2 クラシックは、VPC よりもセキュリティが脆弱であるため、データ漏洩のリスクが高まります。
- 可用性: EC2 クラシックは、VPC よりも可用性が低いため、移行中に障害が発生する可能性が高くなります。
解決策
これらの問題を解決するには、以下の方法があります。
- ソース エンドポイントを VPC に移行する: これが最も安全で信頼性の高い解決策です。
- VPC エンドポイントを使用する: ソース エンドポイントを VPC に移行できない場合は、VPC エンドポイントを使用して、DMS レプリケーション インスタンスとソース エンドポイント間の通信を安全に確立できます。
- AWS Direct Connect を使用する: より高速で安定した接続が必要な場合は、AWS Direct Connect を使用して、DMS レプリケーション インスタンスとソース エンドポイント間の専用ネットワークを構築できます。
注意事項
- ソース エンドポイントを VPC に移行する場合は、すべての必要なデータと設定を移行する必要があります。
- VPC エンドポイントを使用する場合は、必要なセキュリティグループと IAM ポリシーを設定する必要があります。
- AWS Direct Connect を使用する場合は、専用のネットワーク機器と接続費用が必要になります。
- 上記は一般的な解決策であり、具体的な状況によって異なる場合があります。
- 問題解決には、AWS の専門知識が必要になる場合があります。
用語解説
- AWS DMS: Database Migration Service
- EC2 クラシック: Amazon Elastic Compute Cloud の従来のネットワークモデル
- VPC: Virtual Private Cloud
- VPC エンドポイント: VPC 内のサービスにアクセスするためのプライベート接続
- AWS Direct Connect: AWS リージョンとオンプレミス環境を専用ネットワークで接続するサービス
import boto3
# 設定
region_name = 'us-east-1'
source_endpoint_arn = 'arn:aws:dms:us-east-1:123456789012:endpoint:ec2-classic-source'
target_endpoint_arn = 'arn:aws:dms:us-east-1:123456789012:endpoint:rds-target'
replication_task_name = 'my-replication-task'
# クライアントの作成
dms_client = boto3.client('dms', region_name=region_name)
# レプリケーショントークの作成
response = dms_client.create_replication_task(
ReplicationTaskIdentifier=replication_task_name,
SourceEndpointArn=source_endpoint_arn,
TargetEndpointArn=target_endpoint_arn,
ReplicationInstanceClass='dms.t2.medium',
**kwargs
)
# レプリケーショントークの開始
dms_client.start_replication_task(
ReplicationTaskIdentifier=replication_task_name
)
# レプリケーショントークの状態の確認
while True:
response = dms_client.describe_replication_tasks(
ReplicationTaskIdentifiers=[replication_task_name]
)
task_status = response['ReplicationTasks'][0]['Status']
if task_status in ['FAILED', 'STOPPED']:
break
print(f'Replication task status: {task_status}')
time.sleep(5)
- このコードはサンプルであり、本番環境で使用するには変更する必要があります。
- コードを実行する前に、AWS のアカウントと必要な権限を持っていることを確認してください。
AWS DMS 以外にも、さまざまなデータベース移行ツールがあります。これらのツールの中には、EC2 クラシックにあるデータベースを直接移行できるものもあります。
オンプレミスの移行ツールを使用して、データベースをローカル環境から AWS に移行することもできます。
データベースを再構築する
データベースを再構築することは、最後の手段として検討できます。この方法では、データベースのスキーマとデータを手動で作成する必要があります。
各方法の比較
方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
ソース エンドポイントを VPC に移行する | 最も安全で信頼性の高い解決策 | データベースのすべてのデータと設定を移行する必要がある |
VPC エンドポイントを使用する | 安全で比較的簡単な解決策 | セキュリティグループと IAM ポリシーを設定する必要がある |
AWS Direct Connect を使用する | 最も高速で安定した接続 | 専用のネットワーク機器と接続費用が必要 |
データベースの移行ツールを使用する | 簡単で迅速な解決策 | すべてのツールが EC2 クラシックをサポートしているわけではない |
オンプレミスの移行ツールを使用する | コントロールと柔軟性が高い | 複雑な作業になる可能性がある |
データベースを再構築する | 最も簡単な解決策 | データベースのスキーマとデータを手動で作成する必要がある |
最適な方法の選択
最適な方法は、以下の要件によって異なります。
- データベースのサイズと複雑性
- 移行に必要な時間
- 予算
- 技術的な専門知識
amazon-web-services amazon-ec2 migration