Java で String を int に変換するコード例の詳細解説

2024-08-17

Java で String を int に変換する方法

Java では、文字列 (String) を整数 (int) に変換する方法は主に2つあります。

  • Integer.parseInt(String s): 文字列を直接整数に変換します。
  • Integer.valueOf(String s): 文字列を Integer オブジェクトに変換し、その後、自動的に int にアンボックスされます。

詳細説明

Integer.parseInt(String s)

  • 説明: 文字列をパースして整数に変換します。
  • 戻り値: int 型の整数値。
  • 例外: 文字列が整数として解釈できない場合、NumberFormatException が発生します。
String str = "123";
int num = Integer.parseInt(str);
System.out.println(num);  // 出力: 123
  • 説明: 文字列を Integer オブジェクトに変換します。
  • 戻り値: Integer オブジェクト。
String str = "456";
Integer numObj = Integer.valueOf(str);
int num = numObj;  // 自動アンボックス
System.out.println(num);  // 出力: 456

注意点

  • 文字列が整数として解釈できない場合、NumberFormatException が発生するため、例外処理を考慮する必要があります。
  • Integer.parseInt() は直接 int 値を取得できるため、一般的に使用されます。
  • Integer.valueOf() は Integer オブジェクトが必要な場合や、オートボクシング/アンボクシングの動作を確認したい場合に使用されます。

例外処理

try {
    String str = "abc";
    int num = Integer.parseInt(str);
} catch (NumberFormatException e) {
    System.out.println("文字列を整数に変換できませんでした");
}

Java で String を int に変換する際には、Integer.parseInt() が一般的であり、例外処理を適切に行うことが重要です。




Integer.parseInt() を使った変換

String str = "123";
int num = Integer.parseInt(str);
System.out.println(num); // 出力: 123
  • String str = "123";: "123" という文字列を str 変数に代入します。
  • int num = Integer.parseInt(str);:
    • Integer.parseInt() メソッドは、引数として渡された文字列を整数に変換します。
    • 変換された整数を num 変数に代入します。
  • System.out.println(num);: 変数 num の値 (整数 123) をコンソールに出力します。

Integer.valueOf() を使った変換 (自動アンボクシング)

String str = "456";
Integer numObj = Integer.valueOf(str);
int num = numObj;  // 自動アンボクシング
System.out.println(num); // 出力: 456
  • Integer numObj = Integer.valueOf(str);:
    • Integer.valueOf() メソッドは、引数として渡された文字列を Integer オブジェクトに変換します。
    • 変換された Integer オブジェクトを numObj 変数に代入します。
  • int num = numObj;:

例外処理の追加

try {
    String str = "abc";
    int num = Integer.parseInt(str);
} catch (NumberFormatException e) {
    System.out.println("文字列を整数に変換できませんでした");
}
  • try-catch ブロック:
  • NumberFormatException: 文字列が数値に変換できない場合に発生する例外です。
  • catch ブロック: 例外が発生した場合、エラーメッセージを出力します。
  • Integer.parseInt(): 文字列を直接 int に変換する。
  • 例外処理: 変換に失敗した場合に適切な処理を行うために必要。

どちらの方法を使うべきか?

  • 一般的には Integer.parseInt() がシンプルで使いやすいです。
  • 変換する文字列に小数点以下が含まれている場合、NumberFormatException が発生します。小数を扱う場合は、Double.parseDouble() などを使用します。
  • 16進数や2進数などの異なる基数の数値を扱う場合は、Integer.parseInt() の第2引数に基数を指定します。

例: 16進数 "FF" を10進数に変換

String hexString = "FF";
int decimal = Integer.parseInt(hexString, 16);
System.out.println(decimal); // 出力: 255

さらに詳しく知りたい場合は、以下のキーワードで検索してみてください。

  • Java String to int
  • Integer.parseInt
  • Integer.valueOf
  • NumberFormatException
  • オートボクシング
  • アンボクシング



数値解析ライブラリを使用する

  • Apache Commons NumberUtils:
    • NumberUtils.toInt(String str, int defaultValue): 文字列を整数に変換し、変換に失敗した場合にデフォルト値を返します。
    • さまざまな基数での変換や、null 値の処理など、柔軟な機能を提供します。
import org.apache.commons.lang3.math.NumberUtils;

String str = "123a";
int num = NumberUtils.toInt(str, -1); // 変換に失敗した場合、-1 を返す
System.out.println(num); // 出力: 123

正規表現を使って数値部分を抽出する

  • Pattern と Matcher クラス:
    • 文字列から数値部分だけを抽出します。
    • より複雑な文字列処理が必要な場合に有効です。
import java.util.regex.Matcher;
import java.util.regex.Pattern;

String str = "数値は123です";
Pattern pattern = Pattern.compile("\\d+");
Matcher matcher = pattern.matcher(str);
if (matcher.find()) {
    int num = Integer.parseInt(matcher.g   roup());
    System.out.println(num); // 出力: 123
}

StringBuilder を使って数値部分だけを構築する

  • StringBuilder:
    • 文字列の操作に特化したクラスです。
    • 数値部分だけを新しい文字列に構築し、最後に Integer.parseInt() で変換します。
String str = "数値は123です";
StringBuilder sb = new StringBuilder();
for (char c : str.toCharArray()) {
    if (Character.isDigit(c)) {
        sb.append(c);
    }
}
int num = Integer.parseInt(sb.toString());
System.out.println(num); // 出力: 123

数値フォーマットライブラリを使用する

  • DecimalFormat:
    • 数値のフォーマットを柔軟に設定できます。
    • parse() メソッドで文字列を数値に変換できます。
import java.text.NumberFormat;
import java.text.ParseException;

String str = "1,234";
NumberFormat format = NumberFormat.getInstance();
try {
    Number number = format.parse(str);
    int num = number.intValue();
    System.out.println(num); // 出力: 1234
} catch (ParseException e) {
    e.printStackTrace();
}

どの方法を選ぶべきか?

  • シンプルで一般的なケース: Integer.parseInt()
  • エラー処理やデフォルト値: Apache Commons NumberUtils
  • 複雑な文字列処理: 正規表現や StringBuilder
  • 数値フォーマット: DecimalFormat

選択のポイント

  • 処理の安定性: 例外処理を適切に行う
  • パフォーマンス: 処理速度を考慮する
  • 可読性: コードの分かりやすさを重視する

注意:

  • 上記の方法は、あくまで例です。実際の開発では、プロジェクトの要件やコードの規模に合わせて適切な方法を選択してください。
  • 各方法には、メリットとデメリットがあります。事前に十分に検討しましょう。

java string type-conversion



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