Android 8: Cleartext HTTP トラフィックの禁止に関するコード例

2024-08-21

Android 8: Cleartext HTTP トラフィックの禁止について

Android 8 (Oreo) から、セキュリティ強化の一環として、アプリが HTTP プロトコルを使用してネットワーク通信を行うことがデフォルトで禁止されました。これは、HTTP が暗号化されていないため、通信内容が盗聴されるリスクが高いためです。

具体的な影響

  • アプリのクラッシュ: 既存のアプリが HTTP で通信している場合、Android 8 以降のデバイスではクラッシュする可能性があります。
  • 機能制限: アプリが HTTP で通信する機能が正常に動作しなくなる可能性があります。

対応方法

  1. HTTPSの使用: アプリがネットワーク通信を行う場合は、HTTPS プロトコルを使用するように変更します。HTTPS は通信内容を暗号化するため、セキュリティが向上します。
  2. NetworkSecurityConfigの使用: NetworkSecurityConfig という設定ファイルを使用することで、特定のドメインに対して HTTP 通信を許可することができます。ただし、セキュリティリスクを考慮して慎重に使用してください。

コード例 (HTTPSの使用)

val url = URL("https://example.com/api")
val connection = url.openConnection() as HttpURLConnection
connection.requestMethod = "GET"
val response = connection.inputStream.   use { it.readBytes() }

コード例 (NetworkSecurityConfigの使用)

<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<network-security-config>
    <domain-config includedDomains="example.com">
        <trust-certificates>
            <certificates src="@raw/your_certificate"/>
        </trust-certificates>
    </domain-config>
</network-security-config>

注意:

  • your_certificate は、通信先のサーバーの証明書を指定します。
  • NetworkSecurityConfigを使用する場合も、セキュリティリスクを考慮して慎重に使用してください。



HTTPSの使用

val url = URL("https://example.com/api")
val connection = url.openConnection() as HttpURLConnection
connection.requestMethod = "GET"
val response = connection.inputStream.   use { it.readBytes() }

解説:

  • URL("https://example.com/api") で HTTPS URL を指定します。
  • HttpURLConnection を使用して HTTP 接続を確立します。
  • requestMethod = "GET" で HTTP メソッドを GET に設定します。
  • inputStream.use { it.readBytes() } でレスポンスのデータを読み込みます。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<network-security-config>
    <domain-config includedDomains="example.com">
        <trust-certificates>
            <certificates src="@raw/your_certificate"/>
        </trust-certificates>
    </domain-config>
</network-security-config>
  • network-security-config ファイルを作成します。
  • domain-config で許可するドメインを指定します。
  • trust-certificates で信頼する証明書を指定します。
  • src="@raw/your_certificate" で証明書のリソースを指定します。

このファイルは res/xml/network_security_config.xml のように配置します。

アプリのマニフェストファイル (AndroidManifest.xml) で NetworkSecurityConfig を参照します:

<application
    ...
    android:networkSecurityConfig="@xml/network_security_config"
    ...
>



OkHttp を使用して HTTP/2 を活用する

  • HTTP/2 は、より効率的で高速な通信プロトコルです。
  • OkHttp は、HTTP/2 をサポートしているライブラリです。
  • OkHttp を使用することで、HTTP/2 のメリットを活用しながら、セキュリティを確保することができます。

VPN (Virtual Private Network) を使用して通信を暗号化する

  • VPN を使用することで、通信全体を暗号化することができます。
  • VPN を使用すれば、HTTP 通信であっても安全に通信することができます。
  • ただし、VPN の使用にはセキュリティリスクやパフォーマンス低下などのデメリットもあります。

カスタムプロトコル を使用して通信を暗号化する

  • 自前のプロトコルを実装することで、独自の暗号化方式を使用することができます。
  • ただし、セキュリティの確保が難しい場合があり、実装コストも高くなります。

具体的なコード例 (OkHttp)

val client = OkHttpClient()
val request = Request.Builder()
    .url("https://example.com/api")
    .build()
val response = client.newCall(request).execute()
val body = response.body?.string()

具体的なコード例 (VPN)

// VPN 接続の処理 (VPN ライブラリを使用)
// ...

// VPN 接続後に HTTP 通信を行う
val url = URL("http://example.com/api")
val connection = url.openConnection() as HttpURLConnection
connection.requestMethod = "GET"
val response = connection.inputStream.   use { it.readBytes() }

具体的なコード例 (カスタムプロトコル)

// カスタムプロトコルの実装 (暗号化処理など)
// ...

// カスタムプロトコルを使用して通信を行う
// ...

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