Linux での echo 出力色の変更:コード例解説

2024-08-20

Linux の bash シェルにおいて、echo コマンドの出力色を変更するには、主に以下の方法があります:

  • ANSI エスケープシーケンスを使用する方法
  • tput コマンドを使用する方法

ANSI エスケープシーケンス

ANSI エスケープシーケンスは、特殊な文字列で、ターミナルエミュレータに色や書式を変更する命令を送ります。

echo -e "\033[色コードmテキスト\033[0m"
  • -e オプションは、エスケープシーケンスを有効にします。
  • \033[色コードm で色を指定します。色コードは以下のような数字です:
    • 30: 黒
    • 31: 赤
    • 32: 緑
    • 33: 黄
    • 34: 青
    • 35: マゼンタ
    • 36: シアン
    • 37: 白
  • \033[0m で色をリセットします。

echo -e "\033[32mこれは緑色のテキストです\033[0m"

tput コマンド

tput コマンドは、ターミナルの機能を制御するためのコマンドです。色を変更するには、setaf オプションを使用します。

red=$(tput setaf 1)
green=$(tput setaf 2)
reset=$(tput sgr0)

echo "${red}これは赤色のテキストです${reset}"
echo "${green}これは緑色のテキストです${reset}"
red=$(tput setaf 1)
echo "${red}エラーが発生しました${reset}"

注意

  • 色の表示は、使用するターミナルエミュレータによって異なる場合があります。



Linux での echo 出力色の変更:コード例解説

echo -e "\033[32mこれは緑色のテキストです\033[0m"
  • echo -e: echo コマンドに -e オプションを付けることで、エスケープシーケンスを有効にします。
  • \033[32m: この部分は、ターミナルに緑色を設定するエスケープシーケンスです。
    • \033 はエスケープ文字で、シーケンスの開始を示します。
    • [32m は色コードで、32 は緑色を表します。
  • これは緑色のテキストです: 表示したいテキストです。
  • \033[0m: この部分は、色をリセットするエスケープシーケンスです。

tput コマンドを使った例

red=$(tput setaf 1)
green=$(tput setaf 2)
reset=$(tput sgr0)

echo "${red}これは赤色のテキストです${reset}"
echo "${green}これは緑色のテキストです${reset}"
  • red=$(tput setaf 1): tput setaf 1 コマンドで赤色の設定を取得し、それを変数 red に代入します。
  • green=$(tput setaf 2): 同様に、緑色の設定を取得し、変数 green に代入します。
  • reset=$(tput sgr0): テキスト属性をリセットする設定を取得し、変数 reset に代入します。
  • echo "${red}これは赤色のテキストです${reset}": red 変数と reset 変数を使って、赤色のテキストを表示します。
  • echo "${green}これは緑色のテキストです${reset}": 同様に、緑色のテキストを表示します。

色コード一覧

色コード
30
31
32
33
34
35マゼンタ
36シアン
37

他のテキスト属性

  • ANSI エスケープシーケンスや tput コマンドは、スクリプトやプログラム内で使用することで、より複雑な出力制御を行うことができます。



前提

これまで、ANSI エスケープシーケンスと tput コマンドによる echo 出力色の変更方法を説明しました。これらの方法は一般的な手法ですが、他のアプローチも存在します。

代替方法

シェルスクリプト関数化

  • 複雑な出力フォーマットが必要な場合、色変更機能を関数として定義するとコードの再利用性と可読性が向上します。
function color_echo() {
  local color=$1
  local text=$2
  echo -e "\033[${color}m${text}\033[0m"
}

color_echo 32 "これは緑色のテキストです"

外部コマンドの使用

  • 特定のターミナルエミュレータや環境で色制御を必要とする場合、外部コマンドを利用することもできます。例えば、printf コマンドは、より柔軟なフォーマッティングを提供します。
printf "\033[31mエラーが発生しました\033[0m\n"

ライブラリの活用

ターミナルエミュレータ固有の設定

  • 一部のターミナルエミュレータは、独自のカラー設定やプロファイルを提供しています。これらの設定を利用することで、特定のアプリケーションやセッションでのデフォルトカラーを変更できます。

注意点

  • 選択する方法は、プロジェクトの要件、ターゲット環境、および個人の好みによって異なります。
  • ANSI エスケープシーケンスは多くのターミナルでサポートされていますが、完全な互換性を保証することはできません。
  • 外部コマンドやライブラリを使用する場合は、依存関係やパフォーマンスに注意が必要です。

echo 出力色の変更には、ANSI エスケープシーケンスや tput コマンドの他に、関数化、外部コマンド、ライブラリ活用、ターミナルエミュレータ設定など、さまざまな方法があります。適切な方法を選択して、コードの可読性、移植性、および機能性を向上させることが重要です。


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