「git branch --set-upstream」を回避する代替方法とGit自動リモートトラッキング設定
「git branch --set-upstream」を回避する方法と自動リモートトラッキングの設定
git configコマンドによる設定
gitのデフォルト設定を変更することで、新しいブランチを作成する際に自動的にリモートトラッキングを設定できます。以下のように、git config
コマンドを使用します。
git config --global --add branch.autosetuptrack.remote <remote_name>
git config --global --add branch.autosetuptrack.merge <remote_branch_name>
remote_name
: リモートリポジトリの名前です。通常は「origin」です。remote_branch_name
: リモートブランチの名前です。通常はローカルブランチと同じ名前です。
この設定をすると、新しいブランチを作成する際に自動的にリモートトラッキングが設定されます。例えば、次のように新しいブランチを作成すると、自動的に「origin/feature」と関連付けられます。
git checkout -b feature
.git/configファイルによる設定
上記のgit config
コマンドと同じ設定を、.git/config
ファイルに直接記述することもできます。このファイルは、プロジェクトディレクトリ内の.git
サブディレクトリにあります。
[branch "feature"]
remote = origin
merge = feature
注意
- この設定はグローバル設定なので、すべてのプロジェクトに適用されます。プロジェクトごとに異なる設定が必要な場合は、プロジェクトの
.git/config
ファイルに設定を記述してください。 - リモートブランチの名前がローカルブランチと同じでない場合は、
branch.autosetuptrack.merge
の値を適切に変更してください。
git config --global --add branch.autosetuptrack.remote origin
git config --global --add branch.autosetuptrack.merge <remote_branch_name>
例:
git config --global --add branch.autosetuptrack.remote origin
git config --global --add branch.autosetuptrack.merge feature
git checkout -b feature
.git/configファイルによる設定
[branch "feature"]
remote = origin
merge = feature
[branch "feature"]
remote = origin
merge = feature
この設定をすると、新しいブランチを作成する際に自動的にリモートトラッキングが設定されます。
Gitフックによる設定
Gitフックを使用することで、新しいブランチを作成する際に自動的にリモートトラッキングを設定することができます。例えば、post-checkout
フックを使用して、新しいブランチがチェックアウトされたときにリモートトラッキングを設定することができます。
#!/bin/bash
if [[ "$1" == "refs/heads/*" ]]; then
local_branch=$(basename "$1")
remote_branch="origin/$local_branch"
git branch --set-upstream-to "$remote_branch"
fi
このフックを.git/hooks/post-checkout
に保存すると、新しいブランチがチェックアウトされたときに自動的にリモートトラッキングが設定されます。
- Gitフックはプロジェクトごとに設定する必要があります。
- Gitフックを使用する場合は、スクリプトのエラーやパフォーマンスに注意してください。
git git-branch