「git branch --set-upstream」を回避する代替方法とGit自動リモートトラッキング設定

2024-09-08

「git branch --set-upstream」を回避する方法と自動リモートトラッキングの設定

git configコマンドによる設定 gitのデフォルト設定を変更することで、新しいブランチを作成する際に自動的にリモートトラッキングを設定できます。以下のように、git configコマンドを使用します。

git config --global --add branch.autosetuptrack.remote <remote_name>
git config --global --add branch.autosetuptrack.merge <remote_branch_name>
  • remote_name: リモートリポジトリの名前です。通常は「origin」です。
  • remote_branch_name: リモートブランチの名前です。通常はローカルブランチと同じ名前です。

この設定をすると、新しいブランチを作成する際に自動的にリモートトラッキングが設定されます。例えば、次のように新しいブランチを作成すると、自動的に「origin/feature」と関連付けられます。

git checkout -b feature

.git/configファイルによる設定 上記のgit configコマンドと同じ設定を、.git/configファイルに直接記述することもできます。このファイルは、プロジェクトディレクトリ内の.gitサブディレクトリにあります。

[branch "feature"]
        remote = origin
        merge = feature

注意

  • この設定はグローバル設定なので、すべてのプロジェクトに適用されます。プロジェクトごとに異なる設定が必要な場合は、プロジェクトの.git/configファイルに設定を記述してください。
  • リモートブランチの名前がローカルブランチと同じでない場合は、branch.autosetuptrack.mergeの値を適切に変更してください。



git config --global --add branch.autosetuptrack.remote origin
git config --global --add branch.autosetuptrack.merge <remote_branch_name>

例:

git config --global --add branch.autosetuptrack.remote origin
git config --global --add branch.autosetuptrack.merge feature
git checkout -b feature

.git/configファイルによる設定

[branch "feature"]
        remote = origin
        merge = feature
[branch "feature"]
        remote = origin
        merge = feature

この設定をすると、新しいブランチを作成する際に自動的にリモートトラッキングが設定されます。




Gitフックによる設定 Gitフックを使用することで、新しいブランチを作成する際に自動的にリモートトラッキングを設定することができます。例えば、post-checkoutフックを使用して、新しいブランチがチェックアウトされたときにリモートトラッキングを設定することができます。

#!/bin/bash

if [[ "$1" == "refs/heads/*" ]]; then
    local_branch=$(basename "$1")
    remote_branch="origin/$local_branch"
    git branch --set-upstream-to "$remote_branch"
fi

このフックを.git/hooks/post-checkoutに保存すると、新しいブランチがチェックアウトされたときに自動的にリモートトラッキングが設定されます。

  • Gitフックはプロジェクトごとに設定する必要があります。
  • Gitフックを使用する場合は、スクリプトのエラーやパフォーマンスに注意してください。

git git-branch



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