EF Core での大量挿入 (8万行程度) の処理速度が遅い場合の解決策
原因の特定
まず、処理速度が遅い原因を特定する必要があります。考えられる原因としては、以下のようなものがあります。
- データベースの接続速度
- データベースサーバーの性能
- EF Core の設定
- コードの問題
原因を特定するには、以下の方法が有効です。
- データベースの接続速度を測定する
- EF Core の設定を確認する
- コードを分析する
解決策
原因が特定できたら、それに応じた解決策を講じる必要があります。
データベース接続速度が遅い場合は、以下の方法で改善できます。
- データベースサーバーを近くに配置する
- より高速なネットワークを使用する
- データベース接続のプールを使用する
- メモリを増設する
- CPU をアップグレードする
- SSD ストレージを使用する
EF Core の設定によっては、処理速度が遅くなることがあります。以下の設定を確認してみてください。
- ChangeTracking を Disabled にする
- LazyLoading を False にする
- Batching を有効にする
コードに問題がある場合は、以下の点を確認してみてください。
- 不要なクエリを実行していないか
- データを効率的に処理しているか
上記以外にも、以下の解決策があります。
- Bulk Insert を使用する
- EF Core Extensions を使用する
- データベースのインデックスを見直す
using (var context = new MyContext())
{
var entities = new List<MyEntity>();
for (var i = 0; i < 80000; i++)
{
entities.Add(new MyEntity
{
Name = $"Entity-{i}",
Value = i
});
}
// ChangeTracking を無効にする
context.ChangeTracker.AutoDetectChangesEnabled = false;
// Batching を有効にする
context.Configuration.UseQueryBatching = true;
// Bulk Insert を使用する
context.BulkInsert(entities);
}
このコードは、8万行のデータを MyEntity
テーブルに挿入します。
ChangeTracking
を無効にすることで、変更の追跡による処理速度の低下を防ぎます。BulkInsert
を使用することで、データベースに直接データを挿入することで処理速度をさらに向上させます。
ADO.NET を使用する
EF Core よりも ADO.NET を直接使用した方が、処理速度が速くなる場合があります。
using (var connection = new SqlConnection("..."))
{
using (var command = new SqlCommand("..."))
{
command.Connection = connection;
for (var i = 0; i < 80000; i++)
{
command.Parameters.AddWithValue("@Name", $"Entity-{i}");
command.Parameters.AddWithValue("@Value", i);
command.ExecuteNonQuery();
}
}
}
データベースツールを使用する
SQL Server Management Studio などのデータベースツールを使用して、データを挿入することもできます。
バッチ処理を使用する
データを複数回の挿入に分割することで、処理速度を向上させることができます。
データ圧縮を使用する
データを圧縮してから挿入することで、挿入するデータ量を減らすことができます。
インデックスを見直す
テーブルに適切なインデックスを作成することで、挿入速度を向上させることができます。
データベースのパーティショニングを使用する
データベースをパーティショニングすることで、挿入速度を向上させることができます。
データベースサーバーのスケールアウトを行う
データベースサーバーを複数台に増やすことで、処理速度を向上させることができます。
EF Core で大量のデータを挿入するには、さまざまな方法があります。最適な方法は、データ量、データベースサーバーの性能、要件などによって異なります。
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