「openssl」を使ってサーバーから証明書を取得する(Linux、セキュリティ、証明書)

2024-08-22

日本語解説:

「openssl」は、暗号化・復号化、デジタル署名、鍵生成などのセキュリティ関連のタスクを実行するためのコマンドラインツールです。このツールを使用して、サーバーから証明書を取得することができます。証明書は、サーバーの身元を検証するためのデジタル文書です。

手順:

  1. ターミナルを開く: Linuxのターミナルまたはコマンドプロンプトを開きます。
  2. opensslコマンドを実行: 次のコマンドを入力します。
    openssl s_client -connect <サーバーのホスト名またはIPアドレス>:<ポート番号> -showcerts
    
    • <サーバーのホスト名またはIPアドレス>: 証明書を取得したいサーバーのホスト名またはIPアドレスを指定します。
    • <ポート番号>: サーバーが証明書を提示するポート番号を指定します。通常は443(HTTPS)ですが、他のポート番号を使用する場合もあります。
  3. 出力を確認: コマンドを実行すると、サーバーからの証明書情報が表示されます。
    • 「Certificate chain」の部分に、取得した証明書と中間証明書(存在する場合)がリストされます。
    • 「Subject」の部分に、証明書の発行先(サーバー)の情報が表示されます。
    • 「Issuer」の部分に、証明書を発行した認証局(CA)の情報が表示されます。

例:

openssl s_client -connect www.example.com:443 -showcerts

このコマンドは、www.example.comのHTTPSサーバーから証明書を取得します。

  • 証明書を取得した後、それをファイルに保存することができます。
    openssl s_client -connect www.example.com:443 -showcerts > example.pem
    
  • 証明書を検証するには、openssl verifyコマンドを使用できます。
    openssl verify example.pem
    

注意:

  • 証明書は、サーバーのセキュリティに重要な役割を果たします。不正な証明書を使用すると、セキュリティリスクが生じる可能性があります。
  • 証明書の信頼性を確認するために、認証局の信頼性も確認する必要があります。

関連するキーワード:

  • SSL/TLS
  • HTTPS
  • デジタル証明書
  • 認証局(CA)
  • 暗号化



「openssl」を使ってサーバーから証明書を取得する(例)

以下は、PythonとGo言語の例を使用して、「openssl」コマンドでサーバーから証明書を取得する方法を示します。

Pythonの例:

import subprocess

def get_certificate(hostname, port=443):
    command = ["openssl", "s_client", "-connect", f"{hostname}:{port}", "-showcerts"]
    result = subprocess.run(command, capture_output=True, text=True)
    return result.stdout

if __name__ == "__main__":
    hostname = "www.example.com"
    certificate = get_certificate(hostname)
    print(certificate)

このコードでは、subprocessモジュールを使用して、「openssl s_client」コマンドを実行し、その出力を取得します。

Go言語の例:

package main

import (
        "fmt"
        "os/exec"
)

func getCertificate(hostname string, port int) (string, error) {
        cmd := exec.Command("openssl", "s_client", "-connect", fmt.Sprintf("%s:%d", hostname, port), "-showcerts")
        output, err := cmd.CombinedOutput()
        if err != nil {
                return "", err
        }
        return string(output), nil
}

func main() {
        hostname := "www.example.com"
        port := 443
        certificate, err := getCertificate(hostname, port)
        if err != nil {
                fmt.Println(err)
                return
        }
        fmt.Println(certificate)
}

Go言語の例では、exec.Command関数を使用して、「openssl s_client」コマンドを実行し、その出力を取得します。

  • これらの例では、取得した証明書を標準出力に表示しています。必要に応じて、ファイルに保存することもできます。
  • 実際の使用時には、エラー処理を適切に行い、証明書の検証を行うことも重要です。



「openssl」以外のサーバー証明書取得方法

「openssl」は、サーバーから証明書を取得するための一般的な方法ですが、他にもいくつかの選択肢があります。

プログラミング言語の組み込みライブラリ:

多くのプログラミング言語には、SSL/TLSの機能をサポートする組み込みライブラリが提供されています。これらのライブラリを使用して、サーバーから証明書を取得することができます。

  • Python: requestsモジュールは、HTTPSリクエストを行うための便利な方法を提供します。証明書情報を取得するには、requests.getメソッドのverifyパラメータをFalseに設定し、レスポンスオブジェクトのraw属性から証明書情報を抽出します。
  • Go: net/httpパッケージは、HTTPクライアントを実装するための機能を提供します。証明書情報を取得するには、http.GetメソッドのtlsConfigパラメータを使用して、TLSの設定をカスタマイズします。
  • Java: javax.net.sslパッケージは、SSL/TLSの機能を提供します。証明書情報を取得するには、SSLSocketFactoryを使用して、SSLソケットを作成し、getPeerCertificatesメソッドを使用して証明書情報を取得します。

サードパーティライブラリ:

特定のプログラミング言語やプラットフォームに特化したサードパーティライブラリを使用することもできます。これらのライブラリは、証明書情報の取得や検証を簡素化するための機能を提供する場合があります。

シェルスクリプト:

シェルスクリプトを使用して、「openssl」コマンドを呼び出し、証明書情報を取得することもできます。これは、シンプルなスクリプトを作成して、繰り返し実行したい場合に便利です。

例(Pythonのrequestsモジュールを使用):

import requests

def get_certificate(url):
    response = requests.get(url, verify=False)
    return response.raw.read()

if __name__ == "__main__":
    url = "https://www.example.com"
    certificate = get_certificate(url)
    print(certificate)
  • 証明書情報を取得する際には、適切なエラー処理を行い、証明書の検証を行うことが重要です。
  • 証明書を取得する方法は、使用しているプログラミング言語やプラットフォームによって異なります。適切なライブラリやメソッドを選択してください。
  • セキュリティの観点から、証明書情報を適切に管理し、悪意のある攻撃から保護する必要があります。

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