C# で複数の例外を一度にキャッチする: 代替方法

2024-08-30

C# で複数の例外を一度にキャッチする

C# では、複数の例外を一度にキャッチすることが可能です。これは、複数の例外型を catch ブロック内に列挙することで実現されます。

具体的な例

try
{
    // 何かしらの処理
}
catch (ArgumentNullException ex)
{
    // 引数が null の場合の処理
}
catch (InvalidOperationException ex)
{
    // 無効な操作が行われた場合の処理
}
catch (Exception ex)
{
    // その他の例外が発生した場合の処理
}

この例では、次の順序で例外がチェックされます:

  1. ArgumentNullException
  2. InvalidOperationException
  3. Exception

最初のマッチした例外ブロックが実行されます。つまり、ArgumentNullException が発生した場合、他のブロックは実行されません。

複数の例外を同じブロックでキャッチする

複数の例外を同じブロックでキャッチすることもできます。これには、| 演算子を使用して例外型を結合します。

try
{
    // 何かしらの処理
}
catch (ArgumentNullException | InvalidOperationException ex)
{
    // 引数が null または無効な操作が行われた場合の処理
}
catch (Exception ex)
{
    // その他の例外が発生した場合の処理
}

この例では、ArgumentNullException または InvalidOperationException が発生した場合、同じブロックが実行されます。

注意点

  • 例外の順序: 例外型は、より具体的なものからより一般的なものへと順序付けられます。
  • 派生クラス: 派生クラスの例外は、基底クラスの例外の前にチェックされます。
  • Exception は、すべての例外の基底クラスであるため、最後にチェックされます。



try
{
    // 何かしらの処理
}
catch (ArgumentNullException ex)
{
    // 引数が null の場合の処理
}
catch (InvalidOperationException ex)
{
    // 無効な操作が行われた場合の処理
}
catch (Exception ex)
{
    // その他の例外が発生した場合の処理
}

解説:

  • try ブロック内に実行したいコードを記述します。
  • catch ブロックで、発生する可能性のある例外を指定します。
  • 複数の例外を一度にキャッチするには、複数の catch ブロックを使用し、各ブロックで異なる例外型を指定します。
  • 最初にマッチした例外ブロックが実行されます。
try
{
    // 何かしらの処理
}
catch (ArgumentNullException | InvalidOperationException ex)
{
    // 引数が null または無効な操作が行われた場合の処理
}
catch (Exception ex)
{
    // その他の例外が発生した場合の処理
}
  • | 演算子を使用して、複数の例外型を結合することができます。

例外処理のベストプラクティス

  • 具体的な例外をキャッチする: 可能な限り、具体的な例外をキャッチするようにします。これにより、エラーの特定とデバッグが容易になります。
  • Exception を最後にキャッチする: Exception は、すべての例外の基底クラスであるため、最後にキャッチするようにします。これにより、他の例外がキャッチされないことを防ぎます。
  • 例外を適切に処理する: 例外が発生した場合、適切なエラーメッセージを表示したり、ログに記録したりするなどして、ユーザーに情報を提供します。
  • 例外を再スローする: 必要に応じて、例外を再スローして、上位の呼び出し元に処理を委譲することができます。



when キーワードを使用する

when キーワードを使用して、例外の条件を指定することができます。

try
{
    // 何かしらの処理
}
catch (Exception ex) when (ex is ArgumentNullException || ex is InvalidOperationException)
{
    // 引数が null または無効な操作が行われた場合の処理
}
catch (Exception ex)
{
    // その他の例外が発生した場合の処理
}

パターンマッチングを使用する

C# 8 以降では、パターンマッチングを使用して、例外の型を検査することができます。

try
{
    // 何かしらの処理
}
catch (Exception ex) when (ex is ArgumentNullException)
{
    // 引数が null の場合の処理
}
catch (Exception ex) when (ex is InvalidOperationException)
{
    // 無効な操作が行われた場合の処理
}
catch (Exception ex)
{
    // その他の例外が発生した場合の処理
}

カスタム例外クラスを作成する

public class MyCustomException : Exception
{
    // カスタム例外クラスの定義
}

try
{
    // 何かしらの処理
}
catch (MyCustomException ex)
{
    // カスタム例外が発生した場合の処理
}
catch (Exception ex)
{
    // その他の例外が発生した場合の処理
}

フィルターブロックを使用する

C# 9 以降では、フィルターブロックを使用して、例外の条件を指定することができます。

try
{
    // 何かしらの処理
}
catch (Exception ex) when (ex.Message.Contains("引数が null"))
{
    // 引数が null の場合の処理
}
catch (Exception ex)
{
    // その他の例外が発生した場合の処理
}
  • 複数の例外を一度にキャッチする: 複数の catch ブロックを使用するか、when キーワード、パターンマッチング、カスタム例外クラス、フィルターブロックを使用することができます。
  • 具体的な例外をキャッチする: 可能な限り、具体的な例外をキャッチするようにします。

c# .net exception



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