Doctrine でインデックス作成を抑制する方法 (PHP, Symfony, Doctrine ORM) - 詳細解説とサンプルコード

2024-07-27

Doctrine でインデックス作成を抑制する方法 (PHP, Symfony, Doctrine ORM)

そこで、Doctrine に対して特定のプロパティやエンティティクラスに対してインデックスを作成しないよう指示する方法をいくつか紹介します。

@Index(options={"algorithm"="none"}) アノテーション

エンティティクラスのプロパティに @Index アノテーションを付与し、algorithm オプションを "none" に設定することで、そのプロパティにインデックスが作成されないように指定できます。

/**
 * @Entity
 */
class User
{
    /**
     * @Index(options={"algorithm"="none"})
     * @Column(type="string", length=255)
     */
    private $email;

    // ...
}

@NoIndex アノテーション

Doctrine 2.8 以降では、@NoIndex アノテーションを使用して、プロパティにインデックスが作成されないことを明示的に指定することができます。

/**
 * @Entity
 */
class User
{
    /**
     * @NoIndex
     * @Column(type="string", length=255)
     */
    private $email;

    // ...
}

Mapping\ClassMetadataInfo クラスを使用する

Doctrine の Mapping\ClassMetadataInfo クラスを使用して、エンティティクラス全体のインデックス設定を制御することもできます。

$metadata = $entityManager->getClassMetadata('App\Entity\User');

$metadata->addIndex(['email'], ['algorithm' => 'none']);
$entityManager->merge($metadata);

SchemaManager クラスを使用する

Doctrine の SchemaManager クラスを使用して、既存のインデックスを削除することもできます。

$schemaManager = $entityManager->getConnection()->getSchemaManager();

$schemaManager->dropIndex('user_email_idx', 'user');

注意事項:

  • インデックスを削除する前に、そのインデックスが実際に使用されていないことを確認してください。
  • インデックスを削除すると、クエリのパフォーマンスが低下する可能性があります。
  • 変更をデータベースに反映するには、entityManager->flush() を呼び出す必要があります。



<?php

use Doctrine\ORM\Mapping as ORM;

/**
 * @Entity
 */
class User
{
    /**
     * @Index(options={"algorithm"="none"})
     * @Column(type="string", length=255)
     */
    private $email;

    // ...
}
<?php

use Doctrine\ORM\Mapping as ORM;

/**
 * @Entity
 */
class User
{
    /**
     * @NoIndex
     * @Column(type="string", length=255)
     */
    private $email;

    // ...
}
<?php

use Doctrine\ORM\EntityManager;
use Doctrine\ORM\Mapping\ClassMetadataInfo;

$entityManager = $entityManager->create(
    $config,
    $conn,
    [\Doctrine\Common\EventManager::class => $eventManager]
);

$metadata = $entityManager->getClassMetadata('App\Entity\User');

$metadata->addIndex(['email'], ['algorithm' => 'none']);
$entityManager->merge($metadata);
<?php

use Doctrine\DBAL\Connection;
use Doctrine\DBAL\SchemaManager;

$schemaManager = $entityManager->getConnection()->getSchemaManager();

$schemaManager->dropIndex('user_email_idx', 'user');

説明:

  • サンプル 1 と 2 は、@Index アノテーションと @NoIndex アノテーションを使用して、特定のプロパティにインデックスが作成されないようにする方法を示しています。
  • サンプル 3 と 4 は、Mapping\ClassMetadataInfo クラスと SchemaManager クラスを使用して、エンティティクラス全体のインデックス設定を制御する方法を示しています。



@Unique アノテーションの unique オプションを false に設定することで、そのプロパティにユニークインデックスが作成されないように指定できます。

/**
 * @Entity
 */
class User
{
    /**
     * @Unique(unique=false)
     * @Column(type="string", length=255)
     */
    private $email;

    // ...
}

@Column(options={"index"="false"}) アノテーションを使用する

/**
 * @Entity
 */
class User
{
    /**
     * @Column(type="string", length=255, options={"index"="false"})
     */
    private $email;

    // ...
}
$metadata = $entityManager->getClassMetadata('App\Entity\User');

$metadata->removeIndex('user_email_idx');
$entityManager->merge($metadata);

SchemaManager クラスを使用して、既存のインデックスを削除する

$schemaManager = $entityManager->getConnection()->getSchemaManager();

$schemaManager->dropIndex('user_email_idx', 'user');

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