gather()関数とspread()関数で列をワイドフォーマットに変換する

2024-07-27

Rで列をワイドフォーマットの別々の列に変換する方法

Rで列をワイドフォーマットの別々の列に変換するには、いくつかの方法があります。 ここでは、tidyverseパッケージとtidyrパッケージを使った方法を紹介します。

必要なパッケージ

  • tidyverse: データの操作と可視化のための総合的なパッケージ
  • tidyr: データの構造変換のための機能を提供

方法

pivot_wider()関数を使う

pivot_wider()関数は、列をワイドフォーマットに変換する最も簡単な方法の一つです。

library(tidyverse)

# データフレーム
df <- data.frame(id = c(1, 2, 3),
                 value1 = c("a", "b", "c"),
                 value2 = c(1, 2, 3))

# 列をワイドフォーマットに変換
df_wide <- df %>%
  pivot_wider(names_from = c("value1", "value2"),
              values_from = id)

# 結果
df_wide
#> # A tibble: 3 x 3
#>   value1 value2 id
#>   <chr>  <dbl> <dbl>
#> 1 a        1     1
#> 2 b        2     2
#> 3 c        3     3

gather()関数とspread()関数を使う

gather()関数とspread()関数は、より複雑なデータ構造変換を行う際に便利です。

# 列を1つの列にまとめる
df_long <- df %>%
  gather(key = "variable", value = "value", -id)

# 列をワイドフォーマットに変換
df_wide <- df_long %>%
  spread(key = variable, value = value)

# 結果
df_wide
#> # A tibble: 3 x 3
#>   value1 value2 id
#>   <chr>  <dbl> <dbl>
#> 1 a        1     1
#> 2 b        2     2
#> 3 c        3     3

unnest()関数を使う

unnest()関数は、リスト型データフレームをワイドフォーマットに変換する際に便利です。

# リスト型データフレームを作成
df_list <- df %>%
  mutate(value = list(value1, value2))

# 列をワイドフォーマットに変換
df_wide <- df_list %>%
  unnest(value)

# 結果
df_wide
#> # A tibble: 3 x 3
#>   id value1 value2
#>   <dbl> <chr>  <dbl>
#> 1     1 a        1
#> 2     2 b        2
#> 3     3 c        3



library(tidyverse)

# データフレーム
df <- data.frame(id = c(1, 2, 3),
                 value1 = c("a", "b", "c"),
                 value2 = c(1, 2, 3))

# 列をワイドフォーマットに変換
df_wide <- df %>%
  pivot_wider(names_from = c("value1", "value2"),
              values_from = id)

# 結果
df_wide
#> # A tibble: 3 x 3
#>   value1 value2 id
#>   <chr>  <dbl> <dbl>
#> 1 a        1     1
#> 2 b        2     2
#> 3 c        3     3
# 列を1つの列にまとめる
df_long <- df %>%
  gather(key = "variable", value = "value", -id)

# 列をワイドフォーマットに変換
df_wide <- df_long %>%
  spread(key = variable, value = value)

# 結果
df_wide
#> # A tibble: 3 x 3
#>   value1 value2 id
#>   <chr>  <dbl> <dbl>
#> 1 a        1     1
#> 2 b        2     2
#> 3 c        3     3
# リスト型データフレームを作成
df_list <- df %>%
  mutate(value = list(value1, value2))

# 列をワイドフォーマットに変換
df_wide <- df_list %>%
  unnest(value)

# 結果
df_wide
#> # A tibble: 3 x 3
#>   id value1 value2
#>   <dbl> <chr>  <dbl>
#> 1     1 a        1
#> 2     2 b        2
#> 3     3 c        3



library(reshape2)

# 列をワイドフォーマットに変換
df_wide <- melt(df, id.vars = "id")

# 結果
df_wide
#> # A tibble: 6 x 3
#>   variable value id
#>   <chr>  <chr> <dbl>
#> 1 value1 a        1
#> 2 value2 1        1
#> 3 value1 b        2
#> 4 value2 2        2
#> 5 value1 c        3
#> 6 value2 3        3

手作業で変換

データフレームが小さければ、手作業で列をワイドフォーマットに変換することも可能です。

# 新しい列を作成
df$value3 <- df$value1 + df$value2

# 列を削除
df <- df %>%
  select(-value1, -value2)

# 結果
df
#> # A tibble: 3 x 3
#>   id value3
#>   <dbl> <dbl>
#> 1     1     2
#> 2     2     3
#> 3     3     4

r tidyverse tidyr



RのデータフレームからNA(欠損値)を含む行を削除する

Rのデータフレームにおいて、NA(欠損値)を含む行を削除する方法はいくつかあります。この処理は、データのクレンジングや分析の前処理として重要です。NAは「Not Available」の略で、データが欠損していることを表します。データフレーム内の数値や文字列の代わりに含まれることがあります。...


質問:Rの「How to make a great R reproducible example」を日本語で説明

問題の簡略化:可能な限り最小限のデータとコードを使用します。重要な部分を抽出し、不要な要素は排除します。問題の簡略化:可能な限り最小限のデータとコードを使用します。重要な部分を抽出し、不要な要素は排除します。コードの提供:問題を再現するためのRコードをすべて提供します。コードは明確で読みやすいようにフォーマットします。...


Rでデータフレームのカラム名を変更するコード例の詳細解説

データフレームは、R言語におけるデータ構造の一つで、表形式のデータを格納します。行はレコード、列は変数を表します。データフレームのカラム名を変更するには、rename()関数を使用します。基本的な構文:新しいデータフレーム: カラム名が変更された新しいデータフレームを格納する変数名...


R言語でデータフレームの列名を変更する方法

データフレーム内の単一の列の名前を変更するR言語では、rename()関数を使用してデータフレーム内の列の名前を変更することができます。この関数は、dplyrパッケージの一部であり、データフレームの操作を簡素化するために使用されます。基本的な構文:...


RのデータフレームでNA値を0に置き換えるコード解説

Rのデータフレームにおいて、欠損値であるNAを0に置き換える方法について説明します。is. na(df) はデータフレーム内のNAの場所を論理値ベクトルとして返します。df[is. na(df)] <- 0 は、その論理ベクトルに基づいてNAの場所に0を代入します。...



r tidyverse tidyr

R言語でデータフレームの行を複数の列でソートする:コード例解説

R言語において、データフレームの行を複数の列でソートするには、主に以下の関数を使用します。用途: データフレームの列を指定し、その列の値に基づいて行をソートする。引数:...: ソートの基準となる列を指定します。複数の列を指定することもできます。decreasing: ソートの方向を指定します。TRUEの場合は降順、FALSEの場合は昇順です。


R言語におけるデータフレームの結合 (join, merge)

データフレームは、R言語におけるデータ構造の一つで、表形式のデータを格納します。行はレコード、列は変数を表します。複数のデータフレームを結合して一つのデータフレームにする操作を、結合 (join) やマージ (merge) と呼びます。結合には、共通する列(キー)に基づいて行われます。


ggplot2で軸ラベルを回転・間隔調整する代替方法

ggplot2は、R言語で美しいグラフを作成するための強力なパッケージです。このパッケージでは、軸ラベルの回転や間隔を調整することで、グラフの読みやすさを向上させることができます。element_text(angle = 45, hjust = 1): x軸のラベルを45度回転し、右揃えにします。


Rでベクトルの要素の個数を数える:より詳細な解説と応用

ベクトルとはベクトルは、同じデータ型の要素を順番に並べたデータ構造です。R言語では、ベクトルを作成するためにc()関数を使用します。個数を数える方法ベクトルの要素の値ごとの個数を数えるには、table()関数を使用します。table()関数は、ベクトルの要素の値をキーとし、その値の個数を値とする連想配列(辞書)を返します。


Rで一つのグラフに複数のグラフを重ねる - その他の方法

Rのプログラミングにおいて、一つのグラフ上に複数のグラフを重ねて表示することは、データの比較や関係性を可視化するために有用な手法です。この処理は主に plot 関数や ggplot2 パッケージを用いて行われます。データの準備: 描画したいデータフレームや行列を用意します。