引数とパラメーターの違いを理解するための代替的な説明方法

2024-09-20

「引数」と「パラメーター」の違いを日本語で説明

プログラミングにおける「引数」と「パラメーター」の違いを、日本語で説明します。

言語に依存しない説明

  • パラメーター (parameter):

    • 関数やメソッドが受け取る値の変数名です。
    • 関数の定義時に指定されます。
    • 関数の入力を定義します。
  • 引数 (argument):

    • 関数やメソッドに実際に渡される値です。
    • 関数が呼び出される時に指定されます。

例:

function greet(name) { // name is a parameter
  console.log("Hello, " + name + "!");
}

greet("Alice"); // "Alice" is an argument

要約:

  • パラメーターは関数の定義時に決まる変数名です。
  • 引数は関数呼び出し時に渡される実際の値です。

日本語での説明

  • パラメーターは、関数の定義時に決まる、関数に渡される値を格納するための変数名です。
  • 引数は、関数呼び出し時に実際に渡される値のことです。

例えば:

function add(num1, num2) { // num1, num2 はパラメーター
  return num1 + num2;
}

const result = add(3, 5); // 3, 5 は引数



引数とパラメーターの違いをコード例で詳しく解説

再度、基本的な概念を整理します

  • パラメーター: 関数やメソッドの定義時に指定する、受け取る値を表す変数です。いわば、関数の「型」を定めるものです。
  • 引数: 関数を呼び出す際に、パラメーターに対応して実際に渡す値です。パラメーターの「実体」にあたります。

様々なプログラミング言語での例

JavaScript:

function greet(name) { // nameはパラメーター
  console.log("こんにちは、" + name + "さん!");
}

greet("太郎"); // "太郎"は引数
  • greet 関数は、name というパラメーターを受け取ります。
  • greet("太郎"); のように呼び出す際に、name に対応する引数として "太郎" を渡します。

Python:

def add(x, y):  # x, yはパラメーター
  return x + y

result = add(3, 5)  # 3, 5は引数
  • add 関数は、xy という2つのパラメーターを受け取ります。
  • result = add(3, 5) のように呼び出す際に、x3y5 という引数を渡します。

Java:

public class Example {
  public static int multiply(int a, int b) { // a, bはパラメーター
    return a * b;
  }

  public static void main(String[] args) {
    int result = multiply(4, 2); // 4, 2は引数
    System.out.println(result);
  }
}
  • multiply メソッドは、ab という2つのパラメーターを受け取ります。
  • int result = multiply(4, 2); のように呼び出す際に、a4b2 という引数を渡します。

より複雑な例:デフォルト値と可変長引数

def greet(name, greeting="こんにちは"):  # greetingにはデフォルト値
  print(greeting + "、" + name + "さん!")

greet("次郎")  # greetingの引数は省略可能
greet("三郎", "おはよう")  # greetingの引数を明示的に指定
  • greeting パラメーターにはデフォルト値が設定されているため、引数を省略できます。
function sum(...numbers) { // numbersは可変長引数
  let total = 0;
  for (const num of numbers) {
    total += num;
  }
  return total;
}

console.log(sum(1, 2, 3, 4));
  • numbers パラメーターは可変長引数なので、任意の数の引数を渡すことができます。
  • パラメーターは関数の定義時に決まる変数名で、関数が受け取る値の「型」を定めます。
  • 引数は関数を呼び出す際に実際に渡す値で、パラメーターの「実体」にあたります。
  • パラメーターには、デフォルト値や可変長引数など、様々な設定を行うことができます。

重要なポイント:

  • パラメーターの型と引数の型は一致している必要があります。
  • 引数の数は、関数の定義で指定されたパラメーターの数と一致するか、可変長引数の場合には任意です。

さらに深く理解するために

  • 関数オーバーロード: 同じ関数名で、パラメーターの数が異なる複数の関数を作成することができます。
  • 再帰関数: 関数が自分自身を呼び出すことができます。
  • 高階関数: 関数を引数として受け取ったり、関数を返したりする関数です。

これらの概念を理解することで、より複雑なプログラミングが可能になります。




引数とパラメーターの違いを理解するための代替的な説明方法

「引数」と「パラメーター」の違いは、プログラミングを学ぶ上で必ず理解すべき概念です。しかし、抽象的な概念であるため、なかなか理解しにくいと感じる方もいるかもしれません。

そこで、より直感的に理解するための様々な説明方法をいくつかご紹介します。

比喩を用いた説明

  • 料理の例え:

    • 関数: 料理を作る
    • パラメーター: レシピに書かれている材料(例:小麦粉、卵、牛乳など)
    • 引数: 実際に料理に使われる材料(例:強力粉200g、卵2個など)
    • レシピ(関数)には、どんな材料(パラメーター)が必要かが書かれています。実際に料理を作る際に、レシピに沿って材料(引数)を計量し、調理します。
  • 車の例え:

    • 関数: 車を運転する
    • パラメーター: 車の性能(例:最高速度、燃費など)
    • 引数: 運転する場所(目的地)、速度
    • 車の性能(パラメーター)は、あらかじめ決まっています。運転する場所(引数)や速度を調整することで、車の動きを制御します。
  • フローチャート: 関数の流れを図で表すことで、パラメーターがどこで受け取られ、引数がどのように使われるのかを視覚的に理解できます。
  • ベン図: パラメーターと引数の関係をベン図で表すことで、両者の違いを明確にできます。

実生活の例え

  • 関数: 電話をかける
    • パラメーター: 電話番号、相手
    • 引数: 実際にダイヤルする番号
  • 関数: 本を読む
    • パラメーター: 本の種類(小説、漫画など)
    • 引数: 読みたいページ

プログラミング言語以外の例え

  • 数学の関数:
    • パラメーター: 関数の式の中の変数
    • 引数: 変数に代入する値
  • 料理レシピ:
    • パラメーター: 材料名
    • 引数: 材料の量

プログラミング言語の機能を用いた説明

  • デフォルト引数: パラメーターにデフォルト値を設定することで、引数を省略できることを説明できます。
  • 可変長引数: 任意の数の引数を渡せることを説明できます。
  • ゲーム: ゲームのキャラクターのステータスを例に、パラメーター(能力値)と引数(攻撃力、防御力など)の違いを説明できます。
  • Webサイト: Webサイトのフォームを例に、入力された値が引数として関数に渡されることを説明できます。

parameters language-agnostic arguments



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