Gitでファイルを無視する (Translation: Ignoring files with Git)
2024-08-27
「.gitignore」はGitによって無視される
日本語訳: 「.gitignore」ファイルは、Gitによって無視されます。
解説:
- .gitignoreファイル: Gitリポジトリ内に作成される特別なファイルです。
- 無視: Gitが特定のファイルやディレクトリをバージョン管理から除外することです。
.gitignoreファイルの役割:
- 特定のファイルやディレクトリをGitの管理から除外:
- ビルド生成物や一時ファイルなど、バージョン管理する必要のないファイルを指定します。
- プライベートな情報やパスワードなどを含むファイルを保護します。
- チームメンバー間での統一性:
- 各行に1つのパターンを指定します。
- ワイルドカード（*）や疑問符（?）を使用できます。
- コメントは「#」で開始します。
例:
# Build artifacts
build/
dist/
# Temporary files
*.swp
*.bak
注意:
- .gitignoreファイルは、リポジトリのルートディレクトリに配置する必要があります。
- .gitignoreファイル自体もGitで管理されます。
- すでにバージョン管理されているファイルは、.gitignoreファイルを追加しても無視されません。
.gitignore で Git にファイルを無視させる：具体的なコード例と解説
.gitignore ファイルは、Git に特定のファイルやディレクトリをバージョン管理の対象から除外させるためのものです。これにより、ビルド生成物、一時ファイル、機密情報など、リポジトリに含める必要のないファイルを管理から外すことができます。
.gitignore ファイルは、リポジトリのルートディレクトリに作成し、以下のような形式でパターンを記述します。
# コメント行
# 特定のファイル名
file1.txt
file2.json
# 特定の拡張子のファイル
*.log
*.tmp
# 特定のディレクトリ
build/
dist/
# 特定のディレクトリ内のすべてのファイル
temp/*
- #: コメント行を示します。
- *: ワイルドカードで、任意の文字列にマッチします。
- ディレクトリ: ディレクトリ全体を無視します。
コード例と解説
例1: Node.js プロジェクト
# Node.js プロジェクトの例
node_modules/
npm-debug.log
*.log
.DS_Store
- node_modules: npm でインストールしたパッケージを格納するディレクトリです。
- npm-debug.log: npm のデバッグログです。
- *.log: すべてのログファイルを無視します。
- .DS_Store: macOS でディレクトリ情報を保存するファイルです。
例2: Python プロジェクト
# Python プロジェクトの例
__pycache__/
.pytest_cache
*.pyc
*.egg-info
- pycache: コンパイルされた Python ファイルを格納するディレクトリです。
- .pytest_cache: pytest のキャッシュファイルを格納するディレクトリです。
- *.pyc: コンパイルされた Python ファイルです。
- *.egg-info: Python パッケージのメタデータです。
例3: 一般的な無視パターン
# 一般的な無視パターン
*.swp # Vim の一時ファイル
*~ # バックアップファイル
.gitignore の注意点
- 既にバージョン管理されているファイル: .gitignore に追加しても、既にバージョン管理されているファイルは無視されません。
- グローバルな .gitignore:
git config --global core.excludesfile ~/.gitignore_globalでグローバルな .gitignore ファイルを設定できます。 - .gitignore の優先順位:
- 親ディレクトリの .gitignore が優先されます。
- より具体的なパターンが優先されます。
- .git/info/exclude: リポジトリローカルで無視するファイルを指定します。
- git update-index --assume-unchanged: 特定のファイルを一時的に無視します。
.gitignore ファイルは、Git を効率的に利用するために必須のファイルです。適切に設定することで、リポジトリをクリーンに保ち、チームメンバーとのコラボレーションを円滑に進めることができます。
- プロジェクトの種類や開発環境によって、無視するファイルは異なります。
- .gitignore ファイルは、チームで共有し、統一的なルールを設けることが重要です。
キーワード: .gitignore, Git, バージョン管理, ファイル無視, コード例, Node.js, Python
.gitignore 以外の Git でファイルを無視する方法
.gitignore は、Git でファイルを無視する一般的な方法ですが、他にもいくつかの方法が存在します。それぞれの方法には特徴や使いどころがありますので、状況に合わせて適切な方法を選択しましょう。
.git/info/exclude を使う
- 特徴: リポジトリローカルで無視するファイルを指定できます。
- 使いどころ: 特定のリポジトリだけで無視したいファイルがある場合。
- 注意点: コミットしても、他のクローンには反映されません。
# .git/info/exclude の例
.idea
.vscode
git update-index --assume-unchanged を使う
- 特徴: 特定のファイルを一時的に無視します。
- 使いどころ: 大きなバイナリファイルなど、頻繁に変更されないファイルを一時的に無視したい場合。
- 注意点: 再度追跡を開始するには、
git update-index --no-assume-unchangedを実行する必要があります。
# 特定のファイルを無視
git update-index --assume-unchanged large_binary_file.bin
git rm --cached を使う
- 特徴: インデックスからファイルを削除し、ワーキングディレクトリには残します。
- 使いどころ: ファイルを追跡から完全に外したい場合。
- 注意点: ファイルを再度追跡するには、
git addで追加する必要があります。
# インデックスからファイルを削除
git rm --cached large_file.txt
.gitignore との組み合わせ
- 特徴: .gitignore と他の方法を組み合わせることで、より柔軟な無視設定ができます。
- 使いどころ: .gitignore では表現できない複雑なパターンを無視したい場合。
どの方法を選ぶべきか？
- .gitignore: 一般的なパターンを無視する場合、チームで共有したい場合。
- git rm --cached: ファイルを追跡から完全に外したい場合。
- git check-ignore -v: どのようなパターンでファイルが無視されているかを確認できます。
- 各方法にはメリットとデメリットがあります。
- 誤った使い方をすると、データが失われる可能性もあります。
- 適切な方法を選択し、慎重に操作してください。
詳細:
- Git の公式ドキュメント
- Qiita などの技術情報サイト
git gitignore
