C# 配列への値の追加:コード例解説

2024-08-18

C#における配列への値の追加

C#の配列は、同じデータ型の要素を連続して格納するデータ構造です。一度配列のサイズを指定すると、そのサイズを変更することはできません。そのため、配列に値を追加する際には、いくつかの方法があります。

配列の初期化時の代入

配列を宣言する際に、同時に値を代入することができます。

int[] numbers = { 1, 2, 3, 4, 5 };

この方法では、配列のサイズと初期値が同時に設定されます。

インデックスを使用した代入

配列の要素には、インデックスを使用してアクセスできます。インデックスは0から始まります。

int[] numbers = new int[5];
numbers[0] = 10;
numbers[1] = 20;
numbers[2] = 30;

この方法では、配列を最初に作成し、その後で個々の要素に値を代入します。

配列への値の追加:制限事項

C#の配列は固定長であるため、既存の配列に新しい要素を追加することは直接できません。新しい要素を追加したい場合は、新しい配列を作成し、元の配列の要素と新しい要素をコピーする必要があります。

int[] originalNumbers = { 1, 2, 3 };
int[] newNumbers = new int[originalNumbers.Length + 1];
Array.Copy(originalNumbers, newNumbers, originalNumbers.Length);
newNumbers[originalNumbers.Length] = 4; // 新しい要素を追加

C#の配列は、一度作成されるとサイズを変更できないため、値を追加する際には注意が必要です。初期化時やインデックスを使用した代入が基本的な方法ですが、新しい要素を追加する場合は、新しい配列を作成して要素をコピーする必要があります。




C# 配列への値の追加:コード例解説

int[] numbers = { 1, 2, 3, 4, 5 };
  • 解説:
    • int[] numbers:整数型の要素を持つ配列 numbers を宣言します。
    • { 1, 2, 3, 4, 5 }:配列の要素に、初期値として1から5までの整数を直接代入します。
    • ポイント:
      • 配列の宣言と同時に、要素に値を代入する簡潔な方法です。
      • 配列のサイズが最初から確定している場合に適しています。
int[] numbers = new int[5];
numbers[0] = 10;
numbers[1] = 20;
numbers[2] = 30;
  • 解説:
    • int[] numbers = new int[5]:要素数が5の整数型配列 numbers を宣言し、メモリを確保します。
    • numbers[0] = 10 など:各要素に、インデックスを指定して値を代入します。インデックスは0から始まります。
    • ポイント:
      • 配列を一度作成し、後で個々の要素に値を代入する柔軟な方法です。
      • 要素へのアクセスや更新に、インデックスを使用します。

新しい配列の作成と要素のコピー (既存の配列に要素を追加する場合)

int[] originalNumbers = { 1, 2, 3 };
int[] newNumbers = new int[originalNumbers.Length + 1];
Array.Copy(originalNumbers, newNumbers, originalNumbers.Length);
newNumbers[originalNumbers.Length] = 4; // 新しい要素を追加
  • 解説:
    • int[] originalNumbers = { 1, 2, 3 }:元の配列 originalNumbers を作成します。
    • int[] newNumbers = new int[originalNumbers.Length + 1]:元の配列よりも1要素大きい新しい配列 newNumbers を作成します。
    • Array.Copy(originalNumbers, newNumbers, originalNumbers.Length):元の配列の要素を、新しい配列の先頭からコピーします。
    • newNumbers[originalNumbers.Length] = 4:新しい配列の最後の要素に、新しい値を代入します。
    • ポイント:
      • C#の配列は固定長のため、既存の配列に直接要素を追加することはできません。
      • 新しい配列を作成し、要素をコピーすることで、実質的に要素を追加する処理を行います。
      • Array.Copy メソッドは、配列の要素を効率的にコピーするためのメソッドです。
  • 初期化時の代入: 配列の宣言と同時に、すべての要素に値を代入する簡潔な方法です。
  • インデックスを使用した代入: 配列を作成した後、個々の要素に値を代入する柔軟な方法です。
  • 新しい配列の作成と要素のコピー: 既存の配列に要素を追加する場合に使用する一般的な方法です。

注意:

  • 配列のインデックスは0から始まります。インデックスが配列の範囲を超えると、例外が発生します。
  • Array.Resize メソッドを使用することで、既存の配列のサイズを変更することもできますが、元の配列の内容が新しい配列にコピーされるため、パフォーマンス上のオーバーヘッドが発生する可能性があります。
  • 多次元配列への値の追加
  • 配列の要素の削除
  • List<T> などの可変長コレクションとの比較
  • 特定の条件に合う要素を検索する方法
  • 配列のソート
  • 配列の要素の重複の有無の判定



C# 配列への値の追加:代替方法

List<T> を使用する

C# の配列は固定長ですが、List<T> は要素数を動的に変更できるコレクションです。要素の追加は、Add メソッドを使用します。

List<int> numbers = new List<int> { 1, 2, 3 };
numbers.Add(4);
  • メリット:
    • 要素の追加が簡単
    • サイズが動的に変化するため、事前に要素数を決める必要がない
  • デメリット:

Array.Resize を使用する (非推奨)

Array.Resize メソッドを使用すると、既存の配列のサイズを変更できますが、パフォーマンスが良くないため、一般的には推奨されません。

int[] numbers = { 1, 2, 3 };
Array.Resize(ref numbers, numbers.Length + 1);
numbers[numbers.Length - 1] = 4;
  • 注意:
    • Array.Resize は、元の配列の内容を新しい配列にコピーするため、パフォーマンスが低下する可能性があります。
    • 頻繁に要素を追加する場合は、List<T> を使用することを推奨します。

コレクションイニシャライザー を使用する (初期化時のみ)

コレクションイニシャライザーは、コレクションを初期化するための簡潔な構文です。

var numbers = new List<int> { 1, 2, 3, 4, 5 };
  • メリット:
  • デメリット:
    • 初期化時のみ使用可能

AddRange メソッドを使用する (複数の要素を追加する場合)

List<int> numbers = new List<int> { 1, 2, 3 };
int[] moreNumbers = { 4, 5, 6 };
numbers.AddRange(moreNumbers);

どの方法を選ぶべきか

  • 頻繁に要素を追加する場合: List<T> が最も適しています。
  • 要素数が事前にわかっている場合: 配列を使用できます。
  • 初期化時にすべての要素がわかっている場合: コレクションイニシャライザーが便利です。
  • パフォーマンスが特に重要な場合: 配列を使用し、Array.Resize は避けるべきです。

C# で配列に値を追加する方法は、状況に応じて様々な選択肢があります。それぞれのメリットとデメリットを理解し、最適な方法を選択することが重要です。

  • パフォーマンス: List<T> は、配列に比べて多少オーバーヘッドがありますが、多くの場合、その差は無視できるほど小さいです。
  • 安全性: List<T> は、インデックスが範囲外の場合に例外が発生するため、より安全に使用できます。
  • 可読性: コレクションイニシャライザーは、コードの可読性を向上させることができます。
  • 各方法の具体的なパフォーマンス比較
  • カスタムコレクションの作成
  • 配列と List<T> の使い分け

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