さよならデフォルトプッシュ!Git 2.0で「push.default」を安全に設定する方法
Git 2.0における「push.default」警告:詳細解説と解決方法
Git 2.0では、push.default
設定の既定値が変更されました。この変更により、以前のバージョンのGitで使用されていたデフォルト動作とは異なる動作が引き起こされる場合があります。そのため、Git 2.0を初めて使用する場合は、この警告が表示される可能性があります。
警告内容
この警告は、以下の形式で表示されます。
warning: push.default is unset; its implicit value is changing in Git 2.0 from 'matching' to 'simple'.
See 'git help config' and search for 'push.default' for further information.
この警告は、以下のことを意味します。
push.default
設定が未設定である- Git 2.0では、
push.default
設定の既定値がmatching
からsimple
に変更される - 詳細については、
git help config
コマンドでpush.default
設定に関する情報を参照
影響
push.default
設定がmatching
に設定されている場合、Gitはローカルブランチをリモートレポジトリ上の同名のブランチにプッシュします。一方、push.default
設定がsimple
に設定されている場合、Gitは現在のブランチを、現在のブランチの更新に使用されるリモートブランチにのみプッシュします。
解決方法
この警告を解決するには、以下のいずれかの方法を実行する必要があります。
push.default設定を明示的に設定する
以下のコマンドを使用して、push.default
設定をmatching
またはsimple
に明示的に設定できます。
git config --global push.default matching
または
git config --global push.default simple
警告を無視する
この警告は、単なる警告であり、Gitの動作に影響を与えません。したがって、この警告を無視して、以前のバージョンのGitと同じようにGitを使用することもできます。
Git 1.xを使用する
Git 2.0の新しいpush.default
設定の動作が気に入らない場合は、Git 1.xを引き続き使用することもできます。
# Git 2.0における「push.default」警告の解決方法
## 1. `push.default`設定を明示的に設定する
以下のコマンドを使用して、`push.default`設定を`matching`または`simple`に明示的に設定できます。
```bash
git config --global push.default matching
git config --global push.default simple
このコマンドを実行すると、すべてのユーザーに対してグローバル設定が変更されます。つまり、この設定は、Gitを使用するすべてのユーザーに適用されます。
git config --global
コマンドは、グローバル設定を変更するために使用されます。グローバル設定は、すべてのユーザーとすべてのレポジトリに適用されます。push.default
設定は、git push
コマンドの動作を制御するために使用されます。この設定により、git push
コマンドがどのブランチをリモートレポジトリにプッシュするかを決定します。
例
以下の例では、push.default
設定をmatching
に設定する方法を示します。
# 現在のユーザーに対してグローバル設定を変更する
git config push.default matching
# 特定のレポジトリに対して設定を変更する
git config -f .gitconfig push.default matching
各ローカルブランチに対して、リモートブランチを追跡するように設定できます。これにより、git push
コマンドがどのブランチをプッシュするかを明確に指定できます。
追跡ブランチを設定するには、以下のコマンドを使用します。
git branch --set-upstream-to <remote-branch> <local-branch>
このコマンドを実行すると、<local-branch>
ローカルブランチが<remote-branch>
リモートブランチを追跡するように設定されます。
例:
git branch --set-upstream-to origin/master master
このコマンドを実行すると、master
ローカルブランチがorigin/master
リモートブランチを追跡するように設定されます。
git pushコマンドにリモートブランチ名を指定する
git push
コマンドにリモートブランチ名を明示的に指定することで、どのブランチをプッシュするかを明確に指定できます。
git push origin <remote-branch>
このコマンドを実行すると、現在のブランチが<remote-branch>
リモートブランチにプッシュされます。
git push origin master
Git 2.1では、push.default
設定の新しいオプションが導入されました。これらのオプションにより、push.default
設定の動作をより細かく制御できます。
git version-control git-push