Ubuntu LinuxへのJDKインストール方法 (Javaプログラミング編)

2024-08-22

JavaプログラミングをUbuntu Linux上で始めるためには、Java Development Kit (JDK)をインストールする必要があります。JDKはJavaの開発に必要なツールセットを提供します。

手順

  1. ターミナルを開く:

  2. JDKダウンロードURLを確認:

    • Oracleの公式サイトから最新のJDKのダウンロードページにアクセスします。
    • 必要なバージョン(例えば、JDK 17)を選択し、ダウンロードリンクを取得します。
  3. ダウンロード:

  4. 解凍:

  5. 環境変数を設定:

    • ~/.bashrc ファイルを編集します。
      nano ~/.bashrc
      
  6. 変更を反映:

    • ~/.bashrc ファイルを保存して閉じます。
    • ターミナルで以下のコマンドを実行して、変更を反映します。
      source ~/.bashrc
      
  7. インストール確認:

  • OracleのJDKはライセンスの制限がある場合があります。OpenJDKというオープンソースのJDKも利用できます。
  • Ubuntuのソフトウェアセンターから直接JDKをインストールすることもできますが、最新バージョンが常に提供されているとは限りません。



JDKインストール後の基本的なJavaプログラム

JDKをインストールしたら、実際にJavaプログラミングを始められます。最も簡単な例として、"Hello, World!"を表示するプログラムを作成してみましょう。

テキストエディタでプログラムを作成:

nano HelloWorld.java

プログラムを入力:

public class HelloWorld {
    public static void main(String[] args) {
        System.out.println("Hello, World!");
    }
}

プログラムをコンパイル:

javac HelloWorld.java
java HelloWorld

これで、ターミナルに"Hello, World!"と表示されます。

より実践的な例:簡単な計算プログラム

public class Calculator {
    public static void main(String[] args) {
        int num1 = 10;
        int num2 = 5;
        int sum = num1 + num2;
        System.out.println("   合計は" + sum);
    }
}

このプログラムは、2つの整数を足し算し、結果を表示します。

オブジェクト指向の例:簡単なクラスの作成

public class Car {
    String color;
    int speed;

    public void run() {
        System.out.println("車が走っています");
    }
}

public class Main {
    public static void main(String[] args) {
        Car myCar = new Car();
        myCar.color = "赤";
        myCar.speed = 100;
        myCar.run();
    }
}

この"Car"というクラスを作成し、そのオブジェクトを使って車の情報を表現し、動作を定義しています。

これらの例からわかること

  • Javaのプログラムはクラスで構成される: 上記の例では、HelloWorld, Calculator, Carといったクラスが定義されています。
  • mainメソッドがプログラムの入り口: mainメソッドからプログラムの実行が始まります。
  • System.out.println()で出力: 画面に文字列を出力する際に使用します。
  • 変数: 値を格納するための箱のようなものです。
  • メソッド: 特定の処理を行うための関数のようなものです。

注意点:

  • パス: 環境変数JAVA_HOMEが正しく設定されていることを確認してください。
  • クラス名とファイル名: クラス名はファイル名と一致させる必要があります。
  • コンパイルエラー: コンパイル時にエラーが発生した場合は、コードの記述ミスがないか確認してください。

発展:

  • ライブラリ: Javaには、さまざまな機能を提供するライブラリが豊富に存在します。
  • フレームワーク: WebアプリケーションやGUIアプリケーション開発のためのフレームワークがあります。
  • IDE: EclipseやIntelliJ IDEAなどの統合開発環境を使うと、より効率的に開発できます。
  • オブジェクト指向: Javaはオブジェクト指向言語です。オブジェクト指向の概念を理解することで、より高度なプログラミングが可能になります。

日本語での学習リソース

  • Progate: インタラクティブな学習でJavaの基礎を学べます。
  • ドットインストール: 短い動画で様々なプログラミング言語を学べます。
  • Paizaラーニング: 実践的な課題を解きながらJavaを学べます。

これらのリソースを活用して、Javaプログラミングを楽しみながらマスターしていきましょう。




JDKインストールの代替方法

UbuntuへのJDKインストールには、これまで説明した手動インストール以外にも、いくつかの方法があります。

apt パッケージマネージャーを利用したインストール

  • メリット:

    • 簡単で迅速なインストールが可能
    • システムの他のパッケージとの依存関係を管理しやすい
    • 最新版のJDKが提供されていない場合がある
    • Oracle JDKは、ライセンスの関係で直接aptでインストールできないことが多い
  • 手順:

SDKMAN!を利用したインストール

    • SDKMAN!をインストール
      curl -s "https://get.sdkman.io" | bash
      
    • Javaをインストール
      sdk install java 11.0.17-open  # バージョンは適宜変更
      

Javaプログラミングの代替方法

統合開発環境(IDE)の利用

  • メリット:
    • コード補完、デバッグ、リファクタリングなどの機能が充実
    • プロジェクト管理が容易
  • 代表的なIDE:
    • Eclipse
    • IntelliJ IDEA
    • NetBeans

オンライン実行環境

  • メリット:
    • 環境構築が不要
    • ブラウザ上で手軽にプログラミングできる
  • 代表的なサービス:
    • Replit
    • CodeSandbox
    • Google Colaboratory

JDKのインストール方法やJavaプログラミングの環境は、プロジェクトの規模や個人の好みに合わせて選択できます。

  • 手軽に始めたい場合: aptパッケージマネージャーやオンライン実行環境がおすすめ
  • 複数のJavaバージョンを管理したい場合: SDKMAN!がおすすめ
  • 大規模なプロジェクト開発: 統合開発環境がおすすめ

どの方法を選ぶにしても、以下の点に注意しましょう。

  • Javaのバージョン: プロジェクトで使用するライブラリやフレームワークの対応バージョンを確認しましょう。
  • 環境変数: JAVA_HOMEなどの環境変数が正しく設定されているか確認しましょう。
  • パス: コンパイルや実行時に、Javaコマンドやライブラリへのパスが通っているか確認しましょう。

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