C#, ASP.NET, Entity Framework Core で部分主キーに自動インクリメントを実装する

2024-07-27

Entity Framework Core で部分主キーに自動インクリメントを設定する方法

部分主キー とは、複数の列で構成される主キーです。エンティティ同士の関係を定義する際に、より柔軟な制約を設定できます。

自動インクリメント は、データベースに新しいレコードを挿入するたびに、主キー列の値を自動的に増やす機能です。これにより、手動で ID を設定する必要がなくなり、ミスを防ぐことができます。

設定方法

  1. Entity クラス で、部分主キー列を定義します。[Key] 属性を使用して主キーを指定し、DatabaseGenerated(DatabaseGeneratedOption.Identity) 属性を使用して自動インクリメントを設定します。
public class MyEntity
{
    [Key]
    public int OrderID { get; set; }

    [Key]
    [DatabaseGenerated(DatabaseGeneratedOption.Identity)]
    public int CustomerID { get; set; }

    // その他のプロパティ
}
  1. DbContext クラス で、データベースとのマッピングを構成します。必要に応じて、OnModelCreating メソッドをオーバーライドして、さらに設定をカスタマイズできます。
public class MyDbContext : DbContext
{
    public MyDbContext(DbContextOptions<MyDbContext> options) : base(options)
    {
    }

    protected override void OnModelCreating(ModelBuilder modelBuilder)
    {
        modelBuilder.Entity<MyEntity>()
            .HasKey(e => new { e.OrderID, e.CustomerID });

        // その他の設定
    }
}

この設定により、MyEntity エンティティを新しいレコードとして挿入すると、CustomerID 列の値が自動的にインクリメントされます。

留意点

  • 自動インクリメントは、主に整数型の列で使用されます。
  • 使用するデータベースによっては、自動インクリメントの設定方法が異なる場合があります。
  • 部分主キーに自動インクリメントを設定する場合は、UNIQUE 制約も設定する必要があります。



public class Order
{
    [Key]
    public int OrderID { get; set; }

    [Key]
    [DatabaseGenerated(DatabaseGeneratedOption.Identity)]
    public int CustomerID { get; set; }

    public string CustomerName { get; set; }

    // その他のプロパティ
}

DbContext クラス

public class MyDbContext : DbContext
{
    public MyDbContext(DbContextOptions<MyDbContext> options) : base(options)
    {
    }

    protected override void OnModelCreating(ModelBuilder modelBuilder)
    {
        modelBuilder.Entity<Order>()
            .HasKey(o => new { o.OrderID, o.CustomerID });

        // その他の設定
    }
}

データ操作

using (var dbContext = new MyDbContext())
{
    var newOrder = new Order
    {
        CustomerID = 1,
        CustomerName = "John Doe"
    };

    dbContext.Orders.Add(newOrder);
    dbContext.SaveChanges();

    Console.WriteLine($"OrderID: {newOrder.OrderID}");
    Console.WriteLine($"CustomerID: {newOrder.CustomerID}");
    Console.WriteLine($"CustomerName: {newOrder.CustomerName}");
}

このコードを実行すると、新しい Order レコードがデータベースに挿入され、OrderIDCustomerID の値が自動的に設定されます。

説明

  • Order クラスは、OrderIDCustomerID の 2 つの列で構成される部分主キーを定義します。
  • DatabaseGenerated(DatabaseGeneratedOption.Identity) 属性は、CustomerID 列が自動インクリメントされることを示します。
  • MyDbContext クラスの OnModelCreating メソッドは、Order エンティティとデータベースとのマッピングを構成します。
  • コード例では、新しい Order レコードを作成し、データベースに保存します。コンソールに OrderIDCustomerIDCustomerName の値が出力されます。



Fluent API を使用する

Fluent API を使用して、部分主キーと自動インクリメントを設定できます。この方法は、データアノテーションを使用する場合よりも詳細な制御を提供します。

public class MyDbContext : DbContext
{
    public MyDbContext(DbContextOptions<MyDbContext> options) : base(options)
    {
    }

    protected override void OnModelCreating(ModelBuilder modelBuilder)
    {
        modelBuilder.Entity<Order>()
            .HasKey(o => new { o.OrderID, o.CustomerID });

        modelBuilder.Entity<Order>()
            .Property(o => o.CustomerID)
            .ValueGeneratedOnAdd();

        // その他の設定
    }
}

この例では、Property メソッドを使用して CustomerID プロパティの自動インクリメントを設定しています。

ストアドプロシージャを使用する

データベースがストアドプロシージャをサポートしている場合は、ストアドプロシージャを使用して新しいレコードを挿入し、部分主キー列の値を自動的に生成することができます。

この方法は、複雑なロジックが必要な場合や、データベース固有の機能を利用したい場合に役立ちます。

トリガーを使用する

どの方法を選択するべきか

どの方法を選択するかは、プロジェクトの要件と開発者の好みによって異なります。

  • データアノテーションは、シンプルでわかりやすい方法です。
  • Fluent API は、より詳細な制御を提供します。

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