PHP、Docker、MySQLi で別の Docker コンテナ内の MariaDB に接続できない問題の解決策
Docker コンテナ内で PHP を使用して、別の Docker コンテナ内の MariaDB に接続しようとすると、MYSQLI Connection refused
エラーが発生することがあります。これは、ネットワーク設定や認証情報の間違いなど、いくつかの原因が考えられます。
解決策
以下の手順で、問題を解決することができます。
ネットワーク設定を確認する
MariaDB コンテナと PHP コンテナが同じ Docker ネットワークに属していることを確認してください。ネットワークが異なる場合は、docker network connect
コマンドを使用して接続することができます。
docker network connect network-name container-name
認証情報を確認する
MariaDB コンテナの起動時に設定したユーザー名とパスワードが、PHP コネクションで使用されているものと一致していることを確認してください。パスワードを忘れた場合は、MariaDB コンテナ内にログインして RESET PASSWORD
コマンドを実行することで、パスワードをリセットすることができます。
ポート設定を確認する
MariaDB コンテナのポート設定が、PHP コネクションで使用されているポートと一致していることを確認してください。デフォルトのポートは 3306 ですが、起動時に変更した場合は、そのポート番号を使用する必要があります。
ファイアウォールを確認する
MariaDB コンテナのファイアウォール設定が、外部からの接続を許可していることを確認してください。ファイアウォールが無効化されていない場合は、3306 ポートへのアクセスを許可する必要があります。
上記の手順で問題が解決しない場合は、以下の点も確認してみてください。
- 使用している PHP ライブラリと MariaDB サーバのバージョンが互換性があることを確認する
- MariaDB コンテナのログを確認して、エラーメッセージがないかを確認する
docker-compose
を使用している場合は、設定ファイルを確認して、ネットワーク設定とポート設定が正しいことを確認する
<?php
// データベース接続情報
$dbhost = "mysql";
$dbuser = "docker";
$dbpass = "password";
$dbname = "sample";
// データベース接続
try {
$dbh = new PDO("mysql:host=$dbhost;dbname=$dbname", $dbuser, $dbpass);
echo "接続成功\n";
} catch (PDOException $e) {
echo "接続失敗: " . $e->getMessage() . "\n";
}
// データベース操作
$sql = "SELECT * FROM users";
$stmt = $dbh->query($sql);
$users = $stmt->fetchAll();
foreach ($users as $user) {
echo "ID: " . $user['id'] . ", 名前: " . $user['name'] . "\n";
}
// データベース切断
$dbh = null;
上記のコードは、以下の手順を実行します。
- データベース接続情報(ホスト名、ユーザー名、パスワード、データベース名)を定義します。
PDO
クラスを使用して、データベースに接続します。SELECT
クエリを使用して、users
テーブルからすべてのレコードを取得します。- 取得したレコードをループ処理し、各レコードの ID と名前を出力します。
- データベース接続を切断します。
ポイント
- データベース接続情報は、ご自身の環境に合わせて変更する必要があります。
- エラー処理を適切に行うようにしてください。
このコードはあくまで一例であり、状況に合わせて様々なバリエーションが考えられます。例えば、特定の条件でレコードを検索したり、新しいレコードを挿入したり、レコードを更新したりすることができます。
Laravel は、PHP 製のフレームワークであり、データベース接続を含む様々なタスクを容易にする機能を提供しています。Laravel を使用すると、以下の利点があります。
- 複雑なデータベース接続を簡略化できる
- Eloquent ORM を使用して、データベースとのオブジェクト指向のインタラクションを容易にする
- データマイグレーションを容易にする
Laravel でデータベースに接続するには、以下の手順が必要です。
- Laravel プロジェクトを作成する
.env
ファイルにデータベース接続情報設定config/database.php
ファイルで接続設定を定義- Eloquent ORM を使用して、データベース操作を行う
Docker Compose を使用する
- 複数のコンテナを単一の YAML ファイルで定義できる
- コンテナ間のネットワーク設定を容易にする
- コンテナの起動と停止を簡単に実行できる
Docker Compose でデータベースに接続するには、以下の手順が必要です。
docker-compose.yml
ファイルに、MariaDB コンテナと PHP コンテナを定義するdocker-compose up
コマンドを実行して、コンテナを起動する- PHP コンテナ内で、MariaDB コンテナに接続する
SSH トンネルを使用する
SSH トンネルは、別のネットワーク上のリモートサーバーに安全な接続を確立する方法です。SSH トンネルを使用すると、以下の利点があります。
- ファイアウォールを介して接続できる
- 接続を暗号化できる
SSH トンネルを使用してデータベースに接続するには、以下の手順が必要です。
- MariaDB コンテナ内で SSH サーバーを起動する
- ローカルマシンで SSH クライアントを使用して、MariaDB コンテナに SSH トンネルを確立する
- PHP コネクションで、SSH トンネル経由で MariaDB に接続する
注意事項
上記の方法はいずれも、従来の方法よりも複雑である場合があることに注意してください。また、セキュリティ上の理由から、データベース接続情報を常に安全に保つようにしてください。
最適な方法の選択
使用する方法は、個々のニーズと要件によって異なります。以下の点を考慮して、最適な方法を選択してください。
- 使用している開発スタック
- 必要とされるセキュリティレベル
- 開発者のスキルと経験
php docker mysqli