【初心者向け】DockerでPython開発を始めるためのチュートリアル:イメージとモジュールのインストール

2024-07-27

Docker イメージに Python モジュールをインストールする方法

Dockerfile を使用する

Dockerfile は、Docker イメージのビルド方法を記述したファイルです。 Dockerfile に RUN 命令を追加することで、イメージビルド時に Python モジュールをインストールすることができます。

FROM python:3.10

RUN pip install -r requirements.txt

この例では、requirements.txt ファイルに記載されているすべてのモジュールがインストールされます。

pip install コマンドを使用する

Docker コンテナが起動したら、pip install コマンドを使用して Python モジュールをインストールすることができます。

docker exec -it <container_id> pip install -r requirements.txt

どちらの方法が適しているか

どちらの方法が適しているかは、状況によって異なります。

  • Dockerfile を使用する
    • ビルド時にすべての必要なモジュールをインストールしたい場合
    • インストールするモジュールが事前にわかっている場合
  • pip install コマンドを使用する
  • Docker イメージにインストールする Python モジュールは、できるだけ最小限に抑えるようにしましょう。
  • モジュールのバージョンを固定したい場合は、requirements.txt ファイルにバージョン情報を含めるようにしましょう。



FROM python:3.10

WORKDIR /app

COPY requirements.txt .

RUN pip install -r requirements.txt

COPY . .

CMD ["python", "main.py"]

requirements.txt

requests
pandas

main.py

import requests
import pandas as pd

# ... コード ...

このコードは以下の通り動作します。

  1. python:3.10 イメージに基づいて新しい Docker イメージを作成します。
  2. 作業ディレクトリを /app に設定します。
  3. requirements.txt ファイルをイメージにコピーします。
  4. pip install コマンドを使用して、requirements.txt ファイルに記載されているモジュールをインストールします。
  5. アプリケーションコードをイメージにコピーします。
  6. main.py スクリプトを実行するように CMD 命令を設定します。

このコードをビルドするには、次のコマンドを実行します。

docker build -t python-app .

このコマンドは、python-app という名前の新しい Docker イメージを作成します。

イメージをビルドしたら、次のコマンドを実行してコンテナを起動することができます。

docker run -it python-app

このコマンドは、python-app イメージに基づいたコンテナを起動し、コンテナ内にインタラクティブシェルを開きます。




使用するベースイメージに、必要なモジュールがすでにインストールされている場合があります。 公式の Docker イメージや、コミュニティによって作成されたイメージなど、さまざまなベースイメージが用意されています。

Multi-stage ビルドを使用する

Multi-stage ビルドを使用すると、複数のビルドステージを定義し、各ステージで必要なモジュールのみをインストールすることができます。 これにより、イメージのサイズを小さくし、ビルド時間を短縮することができます。

FROM 命令のオプションを使用する

FROM 命令には、いくつかのオプションがあり、イメージにモジュールをインストールするために使用することができます。 例えば、--build-arg オプションを使用して、ビルド時に渡される引数を指定することができます。 この引数を使用して、インストールするモジュールのバージョンを指定することができます。

レイヤードイメージを使用する

レイヤードイメージを使用すると、複数のイメージを重ねて新しいイメージを作成することができます。 これにより、必要なモジュールのみを含む新しいイメージを作成することができます。

どの方法を選択するべきか

どの方法を選択するべきかは、状況によって異なります。

  • シンプルさを重視する場合は、Dockerfile を使用する
  • モジュールのバージョンを固定したい場合は、requirements.txt ファイルを使用する
  • イメージのサイズを小さくしたい場合は、Multi-stage ビルドを使用する
  • ビルド引数を指定したい場合は、FROM 命令のオプションを使用する
  • 柔軟性を重視する場合は、レイヤードイメージを使用する

linux docker dockerfile



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