ディープラーニングで画像を理解する:Pytorchによる画像ラベル処理
Pytorchで画像ラベル処理:画像分類と物体検出
本記事では、Pytorchを使った画像ラベル処理について解説します。具体的には、画像分類と物体検出の2つのタスクについて、以下の内容を説明します。
- 画像分類:画像に写っている物体を分類する
- 物体検出:画像に写っている物体の種類と位置を検出する
準備
Pytorchを使って画像ラベル処理を行うには、以下の環境が必要です。
- Python 3.x
- Pytorch
- 画像データセット
- GPU (推奨)
画像分類
画像分類は、画像に写っている物体を分類するタスクです。Pytorchでは、torchvision
ライブラリに用意されているモデルを利用して、簡単に画像分類を行うことができます。
手順
- 画像データセットを用意する
- モデルをロードする
- 画像を前処理する
- モデルで画像を分類する
- 結果を確認する
コード例
# ライブラリのインポート
import torch
from torchvision import models, transforms
# 画像データセットのパス
data_path = "path/to/image/dataset"
# モデルのロード
model = models.resnet18(pretrained=True)
# 画像の前処理
transform = transforms.Compose([
transforms.ToTensor(),
transforms.Normalize(mean=[0.485, 0.456, 0.406], std=[0.229, 0.224, 0.225])
])
# 画像の読み込み
image = Image.open(data_path)
# 画像の前処理
image = transform(image)
# 画像の分類
output = model(image.unsqueeze(0))
# 結果の確認
_, predicted = torch.max(output.data, 1)
print(f"Predicted class: {predicted}")
物体検出
物体検出は、画像に写っている物体の種類と位置を検出するタスクです。Pytorchでは、YOLOv5
などのライブラリを利用して、簡単に物体検出を行うことができます。
- モデルで画像から物体検出を行う
# ライブラリのインポート
import torch
import cv2
# YOLOv5のモデル
model = torch.hub.load("ultralytics/yolov5", "yolov5s")
# 画像の読み込み
image = cv2.imread("path/to/image")
# 画像の前処理
image = cv2.cvtColor(image, cv2.COLOR_BGR2RGB)
image = cv2.resize(image, (640, 640))
# 物体検出
results = model(image)
# 結果の確認
for result in results.pred[0]:
class_name = model.names[int(result.class_id)]
x1, y1, x2, y2 = result.bbox.astype("int")
cv2.rectangle(image, (x1, y1), (x2, y2), (0, 255, 0), 2)
cv2.putText(image, class_name, (x1, y1 - 10), cv2.FONT_HERSHEY_SIMPLEX, 0.9, (0, 255, 0), 2)
# 画像の表示
cv2.imshow("Image", image)
cv2.waitKey(0)
# ライブラリのインポート
import torch
from torchvision import models, transforms
# 画像データセットのパス
data_path = "path/to/image/dataset"
# モデルのロード
model = models.resnet18(pretrained=True)
# 画像の前処理
transform = transforms.Compose([
transforms.ToTensor(),
transforms.Normalize(mean=[0.485, 0.456, 0.406], std=[0.229, 0.224, 0.225])
])
# 画像の読み込み
image = Image.open(data_path)
# 画像の前処理
image = transform(image)
# 画像の分類
output = model(image.unsqueeze(0))
# 結果の確認
_, predicted = torch.max(output.data, 1)
print(f"Predicted class: {predicted}")
# ライブラリのインポート
import torch
import cv2
# YOLOv5のモデル
model = torch.hub.load("ultralytics/yolov5", "yolov5s")
# 画像の読み込み
image = cv2.imread("path/to/image")
# 画像の前処理
image = cv2.cvtColor(image, cv2.COLOR_BGR2RGB)
image = cv2.resize(image, (640, 640))
# 物体検出
results = model(image)
# 結果の確認
for result in results.pred[0]:
class_name = model.names[int(result.class_id)]
x1, y1, x2, y2 = result.bbox.astype("int")
cv2.rectangle(image, (x1, y1), (x2, y2), (0, 255, 0), 2)
cv2.putText(image, class_name, (x1, y1 - 10), cv2.FONT_HERSHEY_SIMPLEX, 0.9, (0, 255, 0), 2)
# 画像の表示
cv2.imshow("Image", image)
cv2.waitKey(0)
説明
torchvision
ライブラリからmodels
とtransforms
モジュールをインポートします。- 画像データセットのパスを
data_path
変数に格納します。 models.resnet18
関数を使って、事前学習済みのResNet18モデルをロードします。transforms.Compose
クラスを使って、画像の前処理を行うための変換パイプラインを作成します。Image.open
関数を使って、画像データセットから画像を読み込みます。- 画像の前処理パイプラインを使って、画像を前処理します。
- モデルを使って画像を分類します。
- 分類結果を出力します。
torch
とcv2
ライブラリをインポートします。torch.hub.load
関数を使って、YOLOv5sモデルをロードします。cv2.imread
関数を使って、画像を読み込みます。- 画像をRGBに変換し、640x640にリサイズします。
- モデルを使って画像から物体検出を行います。
- 検出結果を処理し、画像に描画します。
- 画像を表示します。
注意事項
- 画像データセットは、事前にダウンロードしておく必要があります。
- モデルのロードには時間がかかる場合があります。
画像ラベル処理の他の方法
ライブラリ
- TensorFlow: Google開発のオープンソースディープラーニングライブラリ
- Keras: TensorFlowをより簡単に利用するための高レベルAPI
- scikit-image: Python向けの画像処理ライブラリ
- OpenCV: 画像処理、コンピュータビジョン、機械学習に特化したオープンソースライブラリ
フレームワーク
- FastAPI: 高性能なAPI開発に特化したPythonフレームワーク
- Flask: マイクロフレームワークと呼ばれる軽量なWebフレームワーク
- Django: フルスタックフレームワークと呼ばれる、Webアプリケーション開発に必要な機能を全て備えたフレームワーク
方法の選択
どの方法を選択するかは、以下の要素を考慮する必要があります。
- 処理したいタスク
- 必要な機能
- 開発者のスキル
- 予算
python-3.x image-processing machine-learning