Docker で MariaDB の TCP プロキシとして Traefik 2 を使用する代替方法
Docker で Traefik 2 を MariaDB の TCP プロキシとして使用する
前提条件
- Docker がインストールおよび実行されていること
- MariaDB イメージへのアクセス
手順
- MariaDB コンテナを起動します
docker run -d --name mariadb \
-p 3306:3306 \
-e MYSQL_ROOT_PASSWORD=password \
-e MYSQL_DATABASE=mydb \
mariadb
- Traefik 2 構成ファイルを作成します
# traefik.yml
providers:
docker:
watch: true
frontends:
mariadb:
backend: mariadb-backend
routes:
- path: /
to: mariadb-backend
backends:
mariadb-backend:
servers:
- address: localhost:3306
- Traefik 2 を再起動します
docker-compose up -d
説明
- 最初の
docker run
コマンドは、mariadb
という名前の新しい Docker コンテナを起動します。このコンテナは MariaDB イメージに基づいており、ポート 3306 で公開されます。MYSQL_ROOT_PASSWORD
とMYSQL_DATABASE
環境変数は、MariaDB インスタンスの認証情報とデータベース名をそれぞれ設定します。 traefik.yml
ファイルは、Traefik 2 に構成情報を提供します。このファイルでは、docker
プロバイダが使用され、Traefik が Docker コンテナを監視するように設定されています。mariadb
フロントエンドは、/
パスへのすべての要求をmariadb-backend
バックエンドにルーティングします。mariadb-backend
バックエンドは、localhost:3306
で実行されている MariaDB インスタンスへの単一のサーバーを定義します。- Traefik 2 を再起動すると、新しい構成が適用されます。
テスト
MariaDB クライアントを使用して、localhost
上のポート 3306 で実行されている MariaDB インスタンスに接続できます。
mysql -u root -p -h localhost
パスワードを入力すると、MariaDB コマンドラインインターフェースにアクセスできます。
注意事項
- この例では、認証なしで MariaDB に接続できます。本番環境では、認証 と 暗号化 を使用して MariaDB インスタンスを保護することをお勧めします。
# traefik.yml
providers:
docker:
watch: true
frontends:
mariadb:
backend: mariadb-backend
routes:
- path: /
to: mariadb-backend
backends:
mariadb-backend:
servers:
- address: localhost:3306
frontends
セクションは、Traefik 2 フロントエンドを定義します。フロントエンドは、特定のパスへの要求を処理します。この例では、mariadb
フロントエンドは/
パスへのすべての要求を処理します。backends
セクションは、Traefik 2 バックエンドを定義します。バックエンドは、フロントエンドから受信した要求を処理するサービスのグループです。この例では、mariadb-backend
バックエンドは、localhost:3306
で実行されている MariaDB インスタンスへの単一のサーバーを定義します。routes
セクションは、フロントエンドとバックエンド間のルーティングルールを定義します。この例では、mariadb
フロントエンドのすべての要求がmariadb-backend
バックエンドにルーティングされます。servers
セクションは、バックエンドで利用可能なサービスを定義します。この例では、mariadb-backend
バックエンドは、localhost:3306
で実行されている MariaDB インスタンスへの単一のサーバーを定義します。
使い方
このコードを traefik.yml
ファイルに保存し、Traefik 2 が実行されているディレクトリに配置します。次に、Traefik 2 を再起動します。
docker-compose up -d
Docker で MariaDB の TCP プロキシとして Traefik 2 を使用する代替方法
HAProxy
長所:
- 軽量で高速
- 豊富な機能と高度な構成オプション
- 多くのドキュメントとコミュニティサポート
短所:
- Traefik 2 ほど使いやすくありません
- 複雑な構成には学習曲線が必要
nginx
- 軽量で汎用性の高い Web サーバー
- Traefik 2 ほど高度なルーティング機能はありません
- リバースプロキシとして主に使用される
Caddy
- 軽量で使いやすい
- ファイルベースの構成
- HTTPS 証明書の自動取得
- 比較的新しいツール
Linkerd
- サービスメッシュアーキテクチャに最適
- サービス間の自動検出とルーティング
- 詳細な監視と可視化
- 学習曲線が少しあります
Kubernetes Ingress
- Kubernetes クラスタでネイティブにサポート
- 高度なスケーラビリティと可用性
- Kubernetes 以外の環境では使用できません
最適な方法の選択
最適な方法は、ニーズと要件によって異なります。
- シンプルで使いやすいソリューション を探している場合は、HAProxy または nginx が良い選択肢です。
- 高度なルーティング機能 と サービスメッシュ サポートが必要な場合は、Traefik 2 または Linkerd が良い選択肢です。
- Kubernetes クラスタ で MariaDB を実行している場合は、Kubernetes Ingress が最良の選択肢です。
- セキュリティ: すべてのツールを最新バージョンに更新し、適切な認証と暗号化を使用していることを確認してください。
- パフォーマンス: 使用しているツールのパフォーマンスを監視し、必要に応じて調整してください。
- サポート: 問題が発生した場合は、ツールのドキュメントを参照するか、コミュニティフォーラムでサポートを求めてください。
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