【SQLite】ORDER BY random() with seedをわかりやすく解説!PHP、iOS、Objective-Cで実現する方法も紹介

2024-07-27

SQLiteにおける "ORDER BY random() with seed" の解説(PHP、iOS、Objective-Cを含む)

SQLiteのORDER BY random()句は、結果セットをランダムな順序で並べ替えます。しかし、この機能には、毎回異なるランダムな順序を生成する性質があります。これは、一貫したランダムな順序が必要な場合、問題となる可能性があります。

この問題を解決するために、ORDER BY random()句にシード値を渡す方法があります。シード値は、ランダム数生成アルゴリズムの初期状態を設定するために使用され、毎回同じランダムな順序を生成することを保証します。

残念なことに、SQLiteの標準のrandom()関数にはシード値を渡す機能がありません。

しかし、この問題を回避する方法はいくつかあります。

方法 1:カスタム照合を使用する

SQLiteでは、カスタム照合を作成して、独自のランダム化ロジックを実装することができます。この方法では、シード値を受け取り、その値に基づいてランダムな順序を生成する関数を作成することができます。

PHP

function seededRandom($value, $seed) {
  return fmod(abs(hexdec($value) * $seed), 1);
}

$seed = 12345;
$query = "SELECT * FROM your_table ORDER BY seededRandom(id, $seed)";

iOS

- (NSComparisonResult)seededRandomComparison:(id)object1 seed:(NSInteger)seed {
  NSString *value1 = [object1 valueForKey:@"id"];
  NSString *value2 = [object2 valueForKey:@"id"];

  double random1 = fmod(abs([value1 intValue] * seed), 1);
  double random2 = fmod(abs([value2 intValue] * seed), 1);

  if (random1 < random2) {
    return NSOrderedAscending;
  } else if (random1 > random2) {
    return NSOrderedDescending;
  } else {
    return NSOrderedSame;
  }
}

NSInteger seed = 12345;
NSSortDescriptor *sortDescriptor = [NSSortDescriptor sortDescriptorWithKey:@"id" usingComparator:^(id obj1, id obj2) {
  return [self seededRandomComparison:obj1 seed:seed];
}];

NSArray *sortedArray = [yourArray sortedArrayUsingDescriptors:@[sortDescriptor]];

Objective-C

- (NSComparisonResult)seededRandomComparison:(id)object1 seed:(NSInteger)seed {
  NSString *value1 = [object1 valueForKey:@"id"];
  NSString *value2 = [object2 valueForKey:@"id"];

  double random1 = fmod(abs([value1 intValue] * seed), 1);
  double random2 = fmod(abs([value2 intValue] * seed), 1);

  if (random1 < random2) {
    return NSOrderedAscending;
  } else if (random1 > random2) {
    return NSOrderedDescending;
  } else {
    return NSOrderedSame;
  }
}

NSInteger seed = 12345;
NSSortDescriptor *sortDescriptor = [NSSortDescriptor sortDescriptorWithKey:@"id" usingComparator:^(id obj1, id obj2) {
  return [self seededRandomComparison:obj1 seed:seed];
}];

NSArray *sortedArray = [yourArray sortedArrayUsingDescriptors:@[sortDescriptor]];

方法 2:一時的な列を追加する

この方法では、テーブルに一時的な列を追加し、その列にランダムな値を格納します。その後、その列をORDER BY句で使用して、結果セットをランダムな順序で並べ替えます。

ALTER TABLE your_table ADD COLUMN random_order REAL;

UPDATE your_table SET random_order = RAND();

$query = "SELECT * FROM your_table ORDER BY random_order";
[yourTable addColumnWithName:@"random_order" type:SQLREAL];
[yourTable executeUpdate:@"UPDATE your_table SET random_order = RANDOM()"];

NSString *query = @"SELECT * FROM your_table ORDER BY random_order";
[yourTable addColumnWithName:@"random_order" type:SQLREAL];
[yourTable executeUpdate:@"UPDATE your_table SET random_order = RANDOM()"];

NSString *query = @"SELECT * FROM your_table ORDER BY random_order



<?php

// データベース接続
$db = new PDO('sqlite:your_database.db');

// シード値を設定
$seed = 12345;

// テーブルを作成
$db->exec('CREATE TABLE IF NOT EXISTS your_table (
  id INTEGER PRIMARY KEY,
  name TEXT
)');

// データを挿入
$db->exec('INSERT INTO your_table (id, name) VALUES (1, "Alice"), (2, "Bob"), (3, "Charlie")');

// カスタム照合関数
function seededRandom($value, $seed) {
  return fmod(abs(hexdec($value) * $seed), 1);
}

// ランダムな順序で結果セットを取得
$query = "SELECT * FROM your_table ORDER BY seededRandom(id, $seed)";
$stmt = $db->prepare($query);
$stmt->execute();

// 結果を表示
while ($row = $stmt->fetch(PDO::FETCH_ASSOC)) {
  echo $row['id'] . ': ' . $row['name'] . "\n";
}
#import <UIKit/UIKit.h>
#import <sqlite3.h>

@interface ViewController : UIViewController

@property (nonatomic, strong) UITableView *tableView;

@end

@implementation ViewController

- (void)viewDidLoad {
  [super viewDidLoad];

  self.tableView = [[UITableView alloc] initWithFrame:self.view.bounds style:UITableViewStylePlain];
  self.tableView.dataSource = self;
  self.tableView.delegate = self;
  [self.view addSubview:self.tableView];

  // データベースを開く
  sqlite3 *db;
  int rc = sqlite3_open("your_database.db", &db);
  if (rc != SQLITE_OK) {
    NSLog(@"Failed to open database: %s", sqlite3_errmsg(db));
    return;
  }

  // シード値を設定
  NSInteger seed = 12345;

  // テーブルを作成
  sqlite3_exec(db, "CREATE TABLE IF NOT EXISTS your_table (id INTEGER PRIMARY KEY, name TEXT)", NULL, NULL, NULL);

  // データを挿入
  sqlite3_exec(db, "INSERT INTO your_table (id, name) VALUES (1, 'Alice'), (2, 'Bob'), (3, 'Charlie')", NULL, NULL, NULL);

  // ランダムな順序で結果セットを取得
  sqlite3_stmt *stmt;
  rc = sqlite3_prepare_v2(db, "SELECT * FROM your_table ORDER BY seededRandom(id, $1)", -1, &stmt, NULL);
  if (rc != SQLITE_OK) {
    NSLog(@"Failed to prepare statement: %s", sqlite3_errmsg(db));
    sqlite3_close(db);
    return;
  }

  // シード値をバインド
  sqlite3_bind_int(stmt, 1, seed);

  // 結果をフェッチ
  while (sqlite3_step(stmt) == SQLITE_ROW) {
    int id = sqlite3_column_int(stmt, 0);
    const char *name = sqlite3_column_text(stmt, 1);

    NSLog(@"%d: %s", id, name);
  }

  // ステートメントをクローズ
  sqlite3_finalize(stmt);

  // データベースを閉じる
  sqlite3_close(db);
}

- (NSInteger)tableView:(UITableView *)tableView numberOfRowsInSection:(NSInteger)section {
  return 3; // データの件数
}

- (UITableViewCell *)tableView:(UITableView *)tableView cellForRowAtIndexPath:(NSIndexPath *)indexPath {
  UITableViewCell *cell = [tableView dequeueReusableCellWithIdentifier:@"cell" forIndexPath:indexPath];
  if (cell == nil) {
    cell = [[UITableViewCell alloc] initWithStyle:UITableViewCellStyleDefault reuseIdentifier:@"cell"];
  }

  // データベースを開く
  sqlite3 *db;
  int rc = sqlite3_open("your_database.db", &db);
  if (rc != SQLITE_OK) {
    NSLog(@"Failed to open database: %s", sqlite3_errmsg(db));
    return cell;
  }

  // シード値を設定
  NSInteger seed = 12345;

  // ランダムな順序で結果セットを取得
  sqlite3_stmt *stmt;
  rc = sqlite3



SQLiteにおける "ORDER BY random() with seed" の代替方法

前述の通り、SQLiteの標準のrandom()関数にはシード値を渡す機能がありません。そのため、"ORDER BY random() with seed"を実現するには、いくつかの代替方法があります。

代替方法

  1. カスタム照合を使用する
  2. 一時的な列を追加する
  3. 外部ライブラリを使用する

この方法は、最も柔軟性と制御性が高い方法です。独自のランダム化ロジックを実装することで、特定の要件に合わせた結果セットを生成することができます。

この方法は、既存のライブラリを利用してランダムな順序を生成することができます。いくつかのライブラリが用意されており、それぞれ異なる機能と利点があります。

それぞれの方法の詳細と利点・欠点

方法詳細利点欠点
カスタム照合を使用する独自のランダム化ロジックを実装する最も柔軟性と制御性が高いコード記述量が多くなる
一時的な列を追加するテーブルに一時的な列を追加し、その列にランダムな値を格納する最もシンプルで簡単一時的な列を管理する必要がある
外部ライブラリを使用する既存のライブラリを利用してランダムな順序を生成するコード記述量が少ないライブラリの依存関係が発生する

どの方法を選択するかは、要件や開発環境によって異なります。

  • 上記以外にも、サードパーティ製のツールやライブラリを使用して、"ORDER BY random() with seed"を実現する方法があります。
  • 具体的な実装方法は、使用する言語やフレームワークによって異なります。

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