Bash で標準出力と標準エラーをファイルにリダイレクトする方法

2024-08-26

Bash で標準出力 (stdout) と標準エラー (stderr) をファイルにリダイレクトする方法について説明します。

リダイレクトの基本

  • >: 標準出力をファイルにリダイレクトします。ファイルが存在しない場合は新規作成されます。
  • 2>: 標準エラーをファイルにリダイレクトします。

標準出力と標準エラーを同時にリダイレクトする方法

# 標準出力と標準エラーを "output.log" にリダイレクトする
command &> output.log

# 標準出力と標準エラーを "output.log" に追記する
command &>> output.log
# 標準出力を "stdout.log" に、標準エラーを "stderr.log" にリダイレクトする
command 1> stdout.log 2> stderr.log

# 標準出力を "stdout.log" に追記し、標準エラーを "stderr.log" に追記する
command 1>> stdout.log 2>> stderr.log

標準エラーのみをリダイレクトする方法

# 標準エラーを "error.log" にリダイレクトする
command 2> error.log

標準出力と標準エラーを無視する方法

# 標準出力と標準エラーを無視する
command > /dev/null 2>&1

備考

  • 1 は標準出力、2 は標準エラーを表します。
  • &1 は標準出力のファイル記述子を指定します。



Bash リダイレクトの例

# 標準出力と標準エラーを "output.log" にリダイレクトする
command &> output.log

この例では、command の標準出力と標準エラーが両方とも output.log ファイルにリダイレクトされます。ファイルが存在しない場合は新規作成され、存在する場合は追記されます。

# 標準出力を "stdout.log" に、標準エラーを "stderr.log" にリダイレクトする
command 1> stdout.log 2> stderr.log

この例では、command の標準出力が stdout.log ファイルに、標準エラーが stderr.log ファイルにリダイレクトされます。

# 標準エラーを "error.log" にリダイレクトする
command 2> error.log

この例では、command の標準エラーのみが error.log ファイルにリダイレクトされます。

# 標準出力と標準エラーを無視する
command > /dev/null 2>&1

この例では、command の標準出力と標準エラーがすべて捨てられます。

# 標準出力と標準エラーを "output.log" に追記する
command &>> output.log

標準出力と標準エラーをパイプで繋げる

# 標準出力を別のコマンドにパイプで渡す
command | another_command

この例では、command の標準出力が another_command の標準入力に渡されます。

リダイレクトの組み合わせ

これらのリダイレクト方法を組み合わせることで、さまざまな出力処理を実現することができます。例えば、標準エラーのみをログファイルにリダイレクトし、標準出力を別のプログラムにパイプで渡すといった処理も可能です。




exec コマンド

exec コマンドを使用して、標準出力と標準エラーをファイルにリダイレクトすることができます。

exec 1> output.log 2>&1

このコマンドは、現在のシェルプロセスを新しいプロセスに置き換え、その新しいプロセスの標準出力と標準エラーを output.log ファイルにリダイレクトします。

tee コマンド

command | tee stdout.log 2>&1

このコマンドは、command の標準出力を stdout.log ファイルに書き込むと同時に、標準出力と標準エラーをパイプで繋げて次のコマンドに渡します。

シェルスクリプトでのリダイレクト

シェルスクリプト内でリダイレクトを使用することもできます。

#!/bin/bash

# 標準出力と標準エラーを "output.log" にリダイレクトする
command &> output.log

このスクリプトを実行すると、command の標準出力と標準エラーが output.log ファイルにリダイレクトされます。

シェルオプション

set -o append
command > output.log 2>&1

このコマンドは、シェルオプション append を設定し、command の標準出力と標準エラーを output.log ファイルに追記します。

logrotate ツール

logrotate ツールを使用して、ログファイルを自動的に回転させることができます。

/etc/logrotate.d/mylog

このファイルにログファイルの回転ルールを定義し、定期的に logrotate コマンドを実行することで、ログファイルを管理することができます。


bash append stdout



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