Regex: 一行完全一致マッチングのメリットとデメリット - 重複トークン数指定も解説!

2024-07-27

Regex: 一行を完全一致でマッチングする (重複トークン数指定)

この解説では、正規表現 (Regex) を用いて、一行を完全一致でマッチングする方法について説明します。さらに、その行内で特定のトークンが正確に何回出現する必要があるかを指定する方法も紹介します。

サンプルケース

以下の例題を想定します。

  • 入力: "abc abc abc"
  • マッチ条件:
    • 行全体を完全一致でマッチングする
    • "abc" というトークンが3回出現する

解決方法

この問題を解決するには、以下の正規表現を使用できます。

^abc\sabc\sabc$

解説

  • ^: 行頭を表す
  • abc: "abc" というトークンを1回マッチングする
  • \s: 空白文字 (スペース、タブ、改行など) を1回マッチングする

重複トークン数の指定

上記の正規表現では、abc トークンが3回出現することを直接記述しています。より柔軟な方法として、{n} という記法を用いて、トークンの出現回数を間接的に指定することができます。

  • {n}: トークンがn回出現する必要があることを示す

例:

  • "abc" が**2回から4回**出現する:^abc{2,4}$`

注意点

  • {n} 記法は、連続して出現するトークンにのみ適用されます。
  • トークン間に空白文字が含まれる場合は、\s を使用する必要があります。

応用例

  • 特定の形式のメールアドレスを抽出する
  • 特定のファイル名パターンを持つファイルを検索する
  • ログファイルから特定のエラーメッセージを抽出する



import re

# 入力
text = "abc abc abc"

# 正規表現
pattern = r"^abc\sabc\sabc$"

# マッチング
match = re.search(pattern, text)

# 結果判定
if match:
    print("マッチしました")
else:
    print("マッチしませんでした")

このコードを実行すると、以下のように出力されます。

マッチしました



一行を完全一致でマッチングする (重複トークン数指定) - 他の方法

lookaround アサーション

lookaround アサーションを用いることで、マッチング対象の前後にある文字列を条件として指定することができます。

(?<=abc\sabc\s)abc(?=abc)
  • (?<=abc\sabc\s): 前に "abc abc " が存在することを条件とする
  • (?=abc): 後ろに "abc" が存在することを条件とする
  • lookaround アサーションは、マッチング対象には含まれません。

Python の split() メソッド

Python の split() メソッドを用いて、入力文字列をトークンに分割し、その個数を比較する方法もあります。

def count_tokens(text):
  tokens = text.split()
  return len(tokens)

# 入力
text = "abc abc abc"

# トークン数
token_count = count_tokens(text)

# 結果判定
if token_count == 3:
    print("マッチしました")
else:
    print("マッチしませんでした")
  • この方法は、トークン間に空白文字が存在することを前提としています。

特定のプログラミング言語によっては、正規表現よりも使いやすいライブラリが存在する場合があります。


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