Qt 6.5.0 以降で "xcb-cursor0" または "libxcb-cursor0" が必要な理由
Qt 6.5.0 から、Qt XCB プラットフォームプラグインをロードするには、xcb-cursor0
または libxcb-cursor0
パッケージが必要になりました。これは、Qt がカーソルをレンダリングするために必要な新しい XCB API を使用するようになったためです。
影響を受けるユーザー
以下のユーザーがこの問題の影響を受けます。
- Qt 6.5.0 以降を使用する C++ 開発者
- Ubuntu 22.04 などの Linux ディストリビューションを使用するユーザー
問題の解決方法
この問題を解決するには、以下の方法があります。
方法 1: xcb-cursor0
または libxcb-cursor0
パッケージをインストールする
Ubuntu 22.04 の場合は、以下のコマンドを実行してパッケージをインストールできます。
sudo apt install xcb-cursor0
方法 2: Qt の古いバージョンを使用する
Qt 6.4.2 以前のバージョンを使用すれば、この問題は発生しません。
方法 3: Qt を別のプラットフォームで使用する
Qt は XCB 以外にも、EGL や Wayland などのプラットフォームをサポートしています。これらのプラットフォームを使用すれば、xcb-cursor0
または libxcb-cursor0
パッケージは必要ありません。
- この問題は、Qt 6.5.0 以降でのみ発生します。
- この問題は、Linux ディストリビューションでのみ発生します。
- この問題は、Qt を静的にリンクしている場合にのみ発生します。
用語解説
- Qt: クロスプラットフォーム C++ アプリケーションフレームワーク
- XCB: X Window System のクライアントライブラリ
- xcb-cursor0: XCB カーソル API を提供するライブラリ
- libxcb-cursor0: xcb-cursor0 の別名
#include <QApplication>
#include <QWidget>
int main(int argc, char *argv[]) {
QApplication app(argc, argv);
// XCB プラットフォームプラグインをロードする
QPluginLoader pluginLoader("libqxcb.so");
QObject *plugin = pluginLoader.instance();
if (plugin == nullptr) {
qWarning() << "Could not load the Qt XCB platform plugin";
return 1;
}
// ウィジェットを作成する
QWidget widget;
widget.show();
return app.exec();
}
Qt 6.5.0 以降で XCB プラットフォームプラグインを使用する他の方法
Qt を静的にリンクすると、xcb-cursor0
または libxcb-cursor0
パッケージは必要なくなります。ただし、これは複雑なプロセスであり、すべての環境で動作するとは限りません。
方法 3: カーソルをレンダリングしない
アプリケーションでカーソルをレンダリングする必要がない場合は、Qt::WA_NoCursor
ウィジェット属性を使用してカーソルを無効にすることができます。
方法 4: カスタムカーソルレンダリングを実装する
独自のカーソルレンダリングを実装することもできます。これは複雑な作業ですが、より多くの制御と柔軟性を提供します。
- これらの方法は、すべての環境で動作するとは限りません。
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