C++で2つのstd::vectorを連結するその他の方法

2024-09-08

C++で2つのstd::vectorを連結する方法

C++において、2つのstd::vectorを連結する一般的な方法は、std::vectorのコンストラクタを使用することです。

std::vectorのコンストラクタを利用する

#include <vector>

std::vector<int> vector1 = {1, 2, 3};
std::vector<int> vector2 = {4, 5, 6};

// vector1 と vector2 を連結して新しい vector を作成
std::vector<int> concatenatedVector(vector1.begin(), vector1.end());
concatenatedVector.insert(concatenatedVector.end(), vector2.begin(), vector2.end());

// concatenatedVector は {1, 2, 3, 4, 5, 6} になります
  • std::vector<int> concatenatedVector(vector1.begin(), vector1.end());: これは、vector1の要素をすべてコピーして新しいconcatenatedVectorを作成します。
  • concatenatedVector.insert(concatenatedVector.end(), vector2.begin(), vector2.end());: これは、concatenatedVectorの末尾にvector2の要素を挿入します。

std::back_inserterを使用する

#include <vector>
#include <algorithm>

std::vector<int> vector1 = {1, 2, 3};
std::vector<int> vector2 = {4, 5, 6};

// vector1 と vector2 を連結して新しい vector を作成
std::vector<int> concatenatedVector;
std::copy(vector1.begin(), vector1.end(), std::back_inserter(concatenatedVector));
std::copy(vector2.begin(), vector2.end(), std::back_inserter(concatenatedVector));

// concatenatedVector は {1, 2, 3, 4, 5, 6} になります
  • std::back_inserter(concatenatedVector): これは、concatenatedVectorの末尾に要素を追加するためのイテレータを返します。
  • std::copy: これは、1つの範囲の要素を別の範囲にコピーします。



#include <vector>

std::vector<int> vector1 = {1, 2, 3};
std::vector<int> vector2 = {4, 5, 6};

// vector1 と vector2 を連結して新しい vector を作成
std::vector<int> concatenatedVector(vector1.begin(), vector1.end());
concatenatedVector.insert(concatenatedVector.end(), vector2.begin(), vector2.end());

// concatenatedVector は {1, 2, 3, 4, 5, 6} になります

解説:

#include <vector>
#include <algorithm>

std::vector<int> vector1 = {1, 2, 3};
std::vector<int> vector2 = {4, 5, 6};

// vector1 と vector2 を連結して新しい vector を作成
std::vector<int> concatenatedVector;
std::copy(vector1.begin(), vector1.end(), std::back_inserter(concatenatedVector));
std::copy(vector2.begin(), vector2.end(), std::back_inserter(concatenatedVector));

// concatenatedVector は {1, 2, 3, 4, 5, 6} になります



std::moveを使用する

#include <vector>
#include <algorithm>

std::vector<int> vector1 = {1, 2, 3};
std::vector<int> vector2 = {4, 5, 6};

// vector1 と vector2 を連結して新しい vector を作成
std::vector<int> concatenatedVector(std::move(vector1));
concatenatedVector.insert(concatenatedVector.end(), vector2.begin(), vector2.end());

// concatenatedVector は {1, 2, 3, 4, 5, 6} になります
// vector1 は空になります
  • std::move(vector1): これは、vector1の所有権を移動します。これにより、vector1は空になり、concatenatedVectorvector1の要素を所有します。

std::accumulateを使用する

#include <vector>
#include <numeric>

std::vector<int> vector1 = {1, 2, 3};
std::vector<int> vector2 = {4, 5, 6};

// vector1 と vector2 を連結して新しい vector を作成
std::vector<int> concatenatedVector = std::accumulate(vector1.begin(), vector1.end(), vector2, [](std::vector<int>& v1, int v2) {
    v1.push_back(v2);
    return v1;
});

// concatenatedVector は {1, 2, 3, 4, 5, 6} になります
  • std::accumulate: これは、範囲の要素を累積する関数です。ここでは、vector1の要素をvector2に累積し、新しいconcatenatedVectorを作成します。
#include <vector>
#include <algorithm>

std::vector<int> vector1 = {1, 2, 3};
std::vector<int> vector2 = {4, 5, 6};

// vector1 と vector2 を連結して新しい vector を作成
std::vector<int> concatenatedVector;
concatenatedVector.reserve(vector1.size() + vector2.size());
std::merge(vector1.begin(), vector1.end(), vector2.begin(), vector2.end(), std::back_inserter(concatenatedVector));

// concatenatedVector は {1, 2, 3, 4, 5, 6} になります
  • std::merge: これは、2つのソートされた範囲をマージする関数です。ここでは、vector1vector2がソートされていると仮定し、マージして新しいconcatenatedVectorを作成します。

c++ concatenation std



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