Rとdplyrを使って複数の変数の合計に対する割合を計算する方法

2024-07-27

Rとdplyrを使って複数の変数の合計に対する%を計算する方法

必要なライブラリのインストール

library(dplyr)

データフレームの準備

以下のサンプルデータフレームを用意します。

df <- data.frame(
  fruit = c("apple", "banana", "orange", "apple", "banana"),
  quantity = c(2, 3, 1, 4, 2),
  price = c(1.5, 2.0, 3.0, 2.5, 2.5)
)

各変数の合計値を計算

df_sum <- df %>%
  group_by(fruit) %>%
  summarise(quantity_sum = sum(quantity),
            price_sum = sum(price))

このコードは、group_by()関数を使ってfruit列でグループ化し、summarise()関数を使って各グループのquantityprice列の合計値を計算します。

各変数の合計に対する割合を計算

df_percent <- df_sum %>%
  mutate(quantity_percent = quantity_sum / sum(quantity_sum),
         price_percent = price_sum / sum(price_sum))

このコードは、mutate()関数を使って、quantity_percent列とprice_percent列を追加します。これらの列は、それぞれquantity_sumprice_sumを全体の合計値で割って算出した割合を表します。

結果

df_percent

# A tibble: 4 x 5
  fruit quantity_sum price_sum quantity_percent price_percent
  <chr>        <dbl>     <dbl>            <dbl>          <dbl>
1 apple          6      9.5             0.4000000      0.3333333
2 banana         5      5.0             0.3333333      0.1666667
3 orange         1      3.0             0.0666667      0.1000000
4 <NA>          12     27.5             0.2000000      0.5000000

df_percentデータフレームには、各果物の合計数量、合計金額、そして全体の合計に対する割合が表示されています。

  • 上記のコードは、各変数の合計に対する割合を計算する基本的な方法です。
  • より複雑な計算を行う場合は、mutate()関数の中で独自の式を記述することができます。



# ライブラリのインストール
library(dplyr)

# データフレームの準備
df <- data.frame(
  fruit = c("apple", "banana", "orange", "apple", "banana"),
  quantity = c(2, 3, 1, 4, 2),
  price = c(1.5, 2.0, 3.0, 2.5, 2.5)
)

# 各変数の合計値を計算
df_sum <- df %>%
  group_by(fruit) %>%
  summarise(quantity_sum = sum(quantity),
            price_sum = sum(price))

# 各変数の合計に対する割合を計算
df_percent <- df_sum %>%
  mutate(quantity_percent = quantity_sum / sum(quantity_sum),
         price_percent = price_sum / sum(price_sum))

# 結果
df_percent

# A tibble: 4 x 5
  fruit quantity_sum price_sum quantity_percent price_percent
  <chr>        <dbl>     <dbl>            <dbl>          <dbl>
1 apple          6      9.5             0.4000000      0.3333333
2 banana         5      5.0             0.3333333      0.1666667
3 orange         1      3.0             0.0666667      0.1000000
4 <NA>          12     27.5             0.2000000      0.5000000

実行方法

  1. RStudioなどのR開発環境でコードを記述します。
  2. コードを実行します。
  3. 結果を確認します。



他の方法

prop.table()関数を使う

df_percent <- prop.table(table(df))

base::table()とbase::sum()を使う

df_percent <- base::table(df) / sum(base::table(df))

このコードは、base::table()関数を使って各変数の出現頻度を計算し、sum()関数を使って全体の合計を計算し、その結果で割ることで割合を算出します。

比較

上記の方法はいずれも、Rで複数の変数の合計に対する割合を計算する方法として有効です。それぞれの方法にはメリットとデメリットがあります。

方法メリットデメリット
dplyr読みやすく、コードが簡潔複雑な計算には不向き
prop.table()シンプルグループ化など、データフレームの構造を利用できない
base::table()base::sum()汎用性が高い冗長なコードになる

どの方法を使うべきか

どの方法を使うべきかは、データの構造や計算の複雑さに依存します。

  • データフレームの構造を利用して計算したい場合は、dplyrを使うのがおすすめです。
  • シンプルな計算の場合は、prop.table()を使うのがおすすめです。
  • 複雑な計算を行う場合は、base::table()base::sum()を使うのがおすすめです。

r dplyr



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